インテリアスタイリストが伝授!壁紙を貼り替えて自宅をプチ改造しよう

暮らしに変化をもたらすイエづくり

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収納アドバイザーであり、インテリアスタイリストや映像の装飾美術担当として、第一線で活躍されている村上直子さん。個人宅からドラマ・CM撮影まで、幅広くインテリアにまつわるスタイリングを手掛けています。今回のイベントでは、村上さんのご自宅にお邪魔して、お部屋を自分らしく彩る「壁紙貼りかえ」のコツを教えていただきます。

お家で過ごす時間が増えつつある今、壁紙を貼りかえることで、お部屋の雰囲気を変えたい……。そんなラボメンバーにとっての大注目のイベントになり、開始早々から期待が高まります。

家族の成長とともにお家を何度もリノベート

中古戸建てを10年以上前に購入された村上さん。早速ご自宅にお邪魔します。

――先生、こんにちは。今日はどうぞ宜しくお願い致します。

村上: こんにちは。インテリアスタイリストの村上直子です。お家で過ごす時間が増えてきて、インテリアを少し変えたいなと思われている方も増えてきていると思います。今日は私の自宅をご覧いただき、少しでも皆さんのインテリアのヒントになれば幸いです。

――どうもありがとうございます。先生が今までお家でやられてきた、プチ改造のBeforeのお写真をご用意頂きました。こちらのスライドを皆さん御覧ください。

――すでにBeforeのお部屋もオシャレですね。全体的に白っぽくて、一般的なご自宅といった雰囲気です。

村上: お家を買った当初はまだ勇気がなくて、パンチのある壁紙を貼るのに躊躇していました。ただ10年以上住むようになって、様々なインテリア改造にチャレンジしながら、壁紙も楽しみながら貼り替えることが出来るようになりました。壁紙の色も、徐々に濃くなってきたと思います。

――なるほど。それでは早速、先生のご自宅のライブツアーを宜しくお願いします。

村上: はい、それでは皆さんどうぞ。

グレーの壁紙がアクセントカラーになったダイニング

――先程見たダイニングのお写真とは、全く違った雰囲気のお部屋になっていますね。

村上: そうですね。壁の上の部分のみ、濃い色のグレーの壁紙を貼っています。ただ、ダイニング自体に置いている家具などは、ほとんど変えていません。お部屋の雰囲気を変えるために家具を買い替えたいと思っても、なかなかできませんよね。以前は北欧っぽい、白くて柔らかい雰囲気が好きだったのですが、今はテイストを変えるために、黒だったり、少し暗めの色を取り入れて、インテリアの変化を楽しんでいます。

――壁の上の部分の壁紙を貼り替えただけでも、だいぶ印象が変わります。

村上: 濃い色の壁紙を貼るのに、多少勇気がいると思うのですが、全面ではなく少しの部分のみを貼り替えることで、圧迫感もなく、気軽に取り入れやすいと思います。

――ラボメンバーからも、「グレーが素敵ですね!」と数多くのコメントが届いています。

村上: ありがとうございます。次はリビングを見てください。リビングは圧迫感のない雰囲気を心がけてスタイリングしました。

インテリア装飾をしない場所は、濃い色の壁紙でアクセントをつける

村上: パッと見た感じですと全体が白い壁に見えるのですが、実は部屋に入ると死角になる場所にTV台を置いていて、その背面の凹みの壁を、先程と同じ濃いグレーの壁紙にしているんです。
インテリアを見せたいと思うとき、例えばグリーンや照明、小物類をアクセントに置く場合は、壁紙は白が一番映えると思います。インテリア装飾を施したいなと思う場所の背面は白い壁にしておいて、凹みのある壁の奥の部分で、つまり特にインテリア装飾をする必要のなさそうな場所などは、アクセントカラーとなる壁紙を貼ると、とても映えますし、お部屋の印象を変えやすいですね。

――なるほど、目からウロコが落ちるような気持ちでお部屋の映像を見ていました。

村上: 我が家のリビングは6畳くらいしかないので、なるべく圧迫感を出さないためにも、白い壁を残して、広がりのある空間を作っています。この広さで全面に個性的な壁紙を貼ってしまうと、どうしても圧迫感が出て、扉を開けたときの部屋の印象が重たくなると思います。

――早速ラボメンバーのコメントにも、「色の雰囲気が素敵」「壁紙がとっても綺麗に貼られていてすごいです」「壁紙はよれたりしないんですね」などが数多く寄せられています。そして先生の背後にある壁も、グレーの壁紙なのですね。

2人の息子の成長と共にシックな色の壁紙にチェンジ

村上: はい、ここはニッチ(壁が少しくぼんでいる)になっていて、そのまわりの部分にグレーの壁紙を貼っています。もともとここは壁にくぼみがあるだけの場所で、飾り棚のようにして使っていました。そこに鏡を設置して、スツールを置くことで、今は洗面所の鏡代わりとして使っています。うちは息子が2人いるのですが、家族で混み合う朝の洗面所スペースをどうにかしたくて編み出したインテリア改造のアイデアなんですよ。

――ご家族の成長とともに、インテリアも変化されていらっしゃるのですね。先生、次は洗面所を見させてください。

村上: 少し狭いのですが、こちらになります。

――とってもにぎやかな感じの壁紙がかわいいですね。

村上: クジラの柄の壁紙です。子供部屋などに貼りそうなイメージの壁紙なのですが、洗面所は水回りという意味で海も連想できるかなと思って、この柄にしました。うちは男性比率が高い家族なので、タオルなどもグレーや黒などシックな色合いが多いんですね。そういった小物類とも合わせやすいように、壁紙の色もモノトーンなものにしています。日常に使うアイテムの色と壁紙の色が合うようにして選ぶと、全体のテイストが合ってよいと思います。

壁紙の色は光の具合で見え方が異なる

――先生、ここでラボメンバーから質問が来ています。「グレーの壁紙を数カ所で使われているようですが、全て同じものですか?」

村上: はい、実は全て同じグレーの色の壁紙を使っています。壁紙はどうしても光の入り具合や照明によって、色の見え方が変わってきます。同じグレーでも異なって見えた理由としては、ダイニング側は太陽光が、リビングのTVの背面はオレンジっぽい間接照明が入っているためだと思います。

例えばお家のお部屋が北向きの場合、暗い色の壁紙を選ぶとお部屋が暗く見えると思います。壁紙を選ぶときは、お家に壁紙のサンプルを持って帰って合わせてみると良いと思います。

――チャットでラボメンバーの皆さん盛り上がっているのですが、「柄合わせがとっても綺麗でびっくりです」とコメントが多数寄せられています。柄合わせのコツについては、後ほどまた先生にお話を伺うとして、次はトイレを見させてください。

壁紙の上から、貼ってはがせるタイプのノリで付着する

村上: トイレは、下と上とで壁紙を変えています。下の部分は、タイルに見えるシールタイプの壁紙を貼っています。上は、貼ってはがせるタイプのノリを使って貼りました。いずれも、もともとある壁紙の上に貼り付けています。今後も気分によって壁紙を貼りかえるかもしれないと思っていて、はがしやすいタイプのものを選びました。

はがせるタイプの壁紙でしたら、賃貸物件でも使えますよね。我が家でも実際に使ってみることで、個人宅の賃貸物件のクライアントさんにも提案しやすくなると思い、導入してみました。

――こちらのトイレに使われているグレーの壁紙は、ダイニングやリビングのものと同じですか?

村上: トイレのグレーの壁紙は、他の部屋で使っているものと少し異なります。よく見ると黒っぽい柄が入っていて、コンクリートっぽい質感になっています。

壁紙貼り実践講座1:場所を決める

――ラボメンバーの皆さんが、貼ってはがせるノリについて、興味津々の様子です。それではここからは、壁紙の実践講座に入っていきたいと思います。先生宜しくお願いします。

村上: はい、承知しました。ではこちらのスライドを御覧ください。壁紙を貼る時の、場所の選び方についてご説明します。

村上: はじめて壁紙を貼る場合、どの場所から貼ると良いのか迷われる方も多いと思います。そして最初は一面を貼られる方が多いと思います。扉を開けたときに最初に目に付く場所が、一番目立つ場所ですね。

はじめて壁紙を貼る場合に避けたほうが良い場所が、凸凹のある場所です。例えばクーラーやコンセントのある場所は避けておくと、最初は失敗がなく壁紙を貼ることが出来ると思います。

さらには、柄ものだったり、暗めの色の壁紙は、最初は死角になる場所で貼って試してみると良いでしょう。圧迫感が出にくいのと、失敗が少ないためです。

狭い場所や壁を使って、練習すると良いですね。狭い分、完成も早いので達成感もあります。全面の壁に壁紙を貼るのは意外と難しく、上手く行かなかった場合はがっかりしてしまいがちだと思います。

狭い場所で上手く行った例は、我が家の場合ですと、洗面所の壁ですね。狭くても扉を開けたときに一番最初に目に付く場所でもあり、壁紙のインパクトも出しやすいかなと思っています。

――やはり広い面を貼るのは難しいのでしょうか。

村上: そうですね、特に女性の方が広い面に壁紙を貼る場合、壁紙自体にノリの重さが出てしまって上手く貼れない場合があると思います。最初のうちは、狭い壁の面で何度かトライしてみて慣れておくと良いでしょう。

壁紙貼り実践講座2:壁紙の選び方

――ありがとうございます。次に、壁紙の選び方について教えて下さい。

村上: 壁紙の選び方の一番大事なところは、幅が狭いものを選ぶことですね。輸入壁紙だと幅が53cmくらいだったり、あとは業者さんにお願いするものになると幅が90cmくらいだったりします。自分で貼るとなると、幅が広いものは扱いがとても難しいので、はじめての場合は50〜60cmくらいの幅のものが適していると思います。おそらく皆さんは、たくさん一気に貼れたほうがいいかなと思っていらっしゃると思うのですが、幅が広いと例えば貼っているうちに波打ってしまったりします。最初は幅が狭いものでトライしてみてください。

――なるほど。先生、壁紙の柄の選び方はいかがでしょうか。

村上: 壁紙のサンプルは、だいたいこれくらいの大きさになります。

村上: 右側の柄のタイプは、実際にうちのキッチンの奥の壁に貼っているのですが、サンプルの壁紙の大きさからはなかなかイメージが湧きませんよね。

村上: そこで、少し大きめの壁紙のサンプルをもらうか、試作用に少量の壁紙を買ってしまって試し貼りしてみると、イメージが湧きやすくなると思います。

村上: さらに色についてですが、サンプルで届いているグレーの壁紙と、実際に我が家で貼っているものとだと、やはり印象が違って見えると思います。その理由として、光源が異なると壁紙の色が異なって見えるということがあります。ご自宅の照明が白熱灯のややオレンジがかった色なのか、蛍光灯のような青みがかった光なのか、太陽光なのかによって、壁紙の色の見え方が異なってきますので、気をつけてみてください。

また、サンプルで見るよりも、大きな面で貼って見たほうが広がりが出るので、その分、薄い色味に見えます。サンプルで見てみて、やや濃いかなと思っても、実際に貼ると若干薄く見えると思うので、トライしてみてください。

――先生、柄合わせって難しくないのでしょうか。

村上: とても気になるポイントだと思います。実際に、柄ものですと、無地の壁紙に比べて、柄合わせ用に余分に壁紙を買う必要がでてきます。慣れないうちは、直接壁紙を販売している店舗に相談に行って、聞いてみるのも良いかもしれません。私の場合は、壁紙専門店の「WALPA(ワルパ)」さんに直接行って、壁紙の量を計算してもらっています。「壁紙屋本舗」さんなどでもWEB上で、壁紙の必要量の計算の方法を教えてくれているので参考になると思います。

柄物の壁紙を買うときは、なるべくお店に行って、広げて見させてもらうことをオススメしますね。大きな面で見れますし、日光に当てたり、光源の異なった場所で見させてもらえるのでイメージが湧きやすくなると思います。

壁紙貼り実践講座3:壁紙の貼り方

――ありがとうございます。次に、ラボメンバーの皆さんも大注目の、壁紙の貼り方について教えて下さい。

村上: きっと皆さんもご覧になったことがあるかと思いますが、壁紙を貼るときに使う道具などをご紹介します。壁に壁紙を圧着させるための「なでバケ」でしたり、カットするときに使う「地ベラ」ですね。

村上: 壁紙は、最初は天井の隅に合わせてから、床の方向に下ろすようにして貼っていきます。一番下の部分は、2〜3cm長めに切り落とします。ノリが乾くと少し縮むことがあるためです。天井から床の高さまで予め壁紙を切る場合は、2〜3cm分をプラスして切っておくと良いでしょう。最後に貼り終えて、少し時間を置いて乾いてきたら、地ベラをあててカッターで余分をカットします。

次に、ノリの塗り方ですが、私は簡単な方法を採用しています。「MATAHARUkun」という、ふせんのように貼ってはがしてまた貼れるノリがあるんですが、これを使ったりします。12時間前に壁紙に「MATAHARUkun」を塗っておいて、乾燥させておくんですね。そこから壁紙を貼り付けていきます。貼った後も、ふせんのようにはがせるタイプになるので、賃貸物件などには便利ですね。

もう一つのタイプは、「壁紙屋本舗」などで売っている「Hatte me!」というはがせる壁紙シートです。

さらには、ローラーで直接壁にノリを塗るタイプもあり、私がやったなかでは一番簡単な方法でした。どうしても壁紙側にノリが着いているものだと、貼るときに重くなりがちなのですね。直接壁にノリを塗る方が、壁紙が貼りやすい印象でした。

――先生、チャットからも質問が来ています。「今貼ってある壁紙をはがしてから、新しい壁紙を貼るのではなく、そのまま上から壁紙を貼るものなのでしょうか」

村上: 我が家の、洗面所やトイレなどは、すでに貼ってある壁紙の上から、貼っています。どうしてもはがしてから貼り直すと、壁の下地処理をするのが難しいので、逆に壁紙が汚れてきたなと思ったら、その上から新しい壁紙を貼ったりしますね。

――ありがとうございます。またご質問が来ています。「貼ってはがせるタイプのノリだと、湿気ではがれてきてしまうことはありませんか?」「貼ってはがせるタイプのものは、どれくらいの頻度で貼り替えていますか、持ちは良いですか?」とのご質問です。

村上: ふせんノリの場合、量が足りないと翌日ペラっとはがれてしまった箇所もあったりしましたが、しっかり量をつければはがれることなく、ついていますね。トイレなどはもう1年以上経ちますが、はがれたことはなく、綺麗に保っています。

――さらにご質問です。「壁紙は乾くまでにどれくらいの時間を想定しておくと良いですか?」

村上: 壁紙を貼りはじめてから、最後にカッターで余分な部分を切り落とすまでの間になるので、おそらく半日もあれば大丈夫ではないかなと思います。最後カッターで切るときに、ノリが半乾きだと壁紙がよれてしまうのですね。そのよれがない状態まで乾かす感じですので、さほど時間はかからないと思います。

――ふたたびご質問です。「現在の壁がワッフル生地のような凹凸のある質感になっているのですが、この上からも壁紙は貼れますか」

村上: その場合、この「カベ紙用のり」を使われると良いかもしれません。古い壁紙とか板の上に壁紙を貼る場合に適していて、強力な接着タイプになりますね。ふせんノリよりも、綺麗に貼れると思います。

壁以外に壁紙を貼ってインテリアの変化を楽しむ

――ありがとうございます。先生のご自宅で、壁以外のところで壁紙を貼られた箇所があると聞いています。こちらも拝見してもいいですか?

村上: はい、こちらになりますね。扉なのですが、わかりますか?

村上: 廃材をコピーした柄の壁紙を、扉に貼っているんです。もともとは何もない白い扉だったのですが、ちょっと寂しいかなと思ったので、このような立体感のある壁紙を貼ってみました。

――すごいですね、本物の廃材を使った扉のように見えていたのですが、これは壁紙だったんですね。

村上: そして2Fに続く階段にもひと工夫してみました。

村上: この階段の側面の部分にも、同様に、廃材の柄をコピーしてある壁紙を貼っているんです。貼る面が小さいので、工作感覚で楽しめると思いますよ。貼りやすいですし、失敗なく出来て、変化が楽しめます。

――とっても雰囲気が出ますし、オシャレですね。先生、この他にも壁以外で壁紙を使う方法はあったりしますか?

村上: 以前は、ダイニングテーブルに壁紙を貼ったりしていました。その上からコーティング剤を塗って使用していましたね。

――なるほど!それはアイデアですね。そして先生、そろそろ時間が来てしまいました。本日は楽しい時間をどうもありがとうございました!

村上: どうもありがとうございました。皆さんもぜひご自宅で、壁紙貼りにチャレンジしてみてください。

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村上直子

整理収納アドバイザー、インテリアスタイリスト、装飾美術などを手掛ける。
銀行勤務を経て、念願のインテリアショップへ転職。結婚後は整理収納アドバイザーの資格を取得。個人宅の整理収納代行サービスなどを行っている。
インテリアや収納のアイデアを各メディアで紹介するほか、セミナーやイベントも開催。著書に「子どもとすっきり暮らすシンプル収納ルール」(PHP研究所)がある

https://www.instagram.com/kikiuchireset/

手元や高い所などを視聴者にわかりやすく実況中継するために、株式会社デベロップジャパンのオンライン接客サービス「Air-DAM(エアーダム) https://www.djuxd.com/solution/air-dam.html」を使用しました。

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