切るだけ!混ぜるだけ!子どもと楽しむ料理レッスン♪「混ぜごはんと注ぐだけスープ」

なかなか自由にお出掛けできない日が続きますが、お子さんとおうちで「自炊」を思い切り楽しんでみませんか?今回のイベントでは、料理初心者や子どものための「自炊レッスン」を行っている、自炊料理家の山口祐加さんに、火を使わず、切るだけ!混ぜるだけ!の簡単料理をご紹介いただきました。ダイニングテーブルで作って、そのまま食べられますので、お子さんと一緒にぜひチャレンジしてみてください!
<イベント開催日:2021年8月27日>
MC・Aya: 山口さんはどちらにいらっしゃるのですか?キッチンではなさそうですね。
山口: 今ダイニングにいます!キッチンではないので、シンクもコンロもありません!

MC・Aya: 今日はダイニングで作れるレシピを教えてくださるのですね!楽しみです!今日はよろしくお願いします!
山口: はい!よろしくお願いします。今日は、混ぜるだけで完成するごはんを2種類、お湯を注ぐだけで完成するスープを2種類、作っていきたいと思います!皆さんはお好きな方を作ってみてくださいね。道具は、ボウル、しゃもじ、キッチンバサミ、菜箸を使いますので、ご準備お願いします!
「お湯を注ぐだけって、スープのだしはどうするの?」と疑問に思われるかもしれませんが、桜えびや鶏がらスープを使うことで、だしを取らなくてもおいしいスープができるというのが今日のポイントですよ!
混ぜごはんは「優しさ」がテーマ
◆混ぜごはん(鮭・大葉・ごま)

<材料>(2人分)
・鮭の切り身…1切(可食部分が80gほど)※市販の鮭フレークでもOK
・酒…小さじ1
・塩…少々
・大葉…2枚
・ごま…小さじ1
・ごはん…240g(お茶碗2杯分)
<手順>
1、鮭は耐熱容器に入れ、酒と塩をまぶしてから電子レンジ(500w)で1分30秒加熱する。
2、粗熱が取れてから鮭をほぐす。

*ほぐす前に皮や骨をしっかり取りましょう。鮭をラップでくるんで、もみながらほぐす方法なら、お子さんでもできますよ。ほぐしている間にも骨が出てくるので、その都度骨を取り除きます。
3、お茶碗2杯分のごはんをボウルに入れ、ほぐした鮭を加えて、優しく混ぜ合わせる。
*混ぜる時は、お米を潰さないように、全体を柔らかく優しく混ぜましょう。
4、大葉をちぎって入れる。ごまをふって、優しく混ぜる。

*大葉が苦手な場合は入れなくてもいいですし、ねぎやパセリでも代用可能です。ただ、大葉を入れると、彩りがきれいになり、魚の臭みも取れやすいですよ。
*ごまは、すりごまを使っても良いですし、ごまを潰しながら入れると、香りが立っておいしいです。
5、お茶碗に盛るか、おにぎりにしたら完成!

*お茶碗に盛る時は、真ん中に小さい山を作るイメージで盛ると良いですよ。
鮭をほぐす・大葉をちぎる・ごはんを混ぜ合わせる
山口: おにぎりをにぎる時のコツは、ギュッとにぎらないこと。ある方は「ひよこをにぎるように優しい気持ちで」と言っていました。強くにぎりすぎると、ごはん粒が潰れてべちゃべちゃした感じになってしまいます。食べた時にほろっと崩れるのがおいしいおにぎり。形を作りながらも、潰しすぎないにぎり方を、ぜひマスターしましょう!
MC・Aya: 先生、早速コメントが届いています!「おにぎりをひよこのようににぎるというお話に感銘を受けました」「我が家の混ぜごはんは、チーズ・おかか・しょうゆがお気に入りです!」といただいております。
山口: いいですね!混ぜごはんって、混ぜてあるだけですごく嬉しい気持ちになりませんか?それが不思議だなと思っています。
◆混ぜごはん(冷凍枝豆・コーン・しらす)

<材料>(2人分)
・冷凍枝豆(サヤから出した量)…40g ※冷凍でなくてもOK
・コーン…40g
・しらす…30g
・ごはん…240g(お茶碗2杯分)
<手順>
1、枝豆は解凍する。枝豆とコーンはよく水気を切る。

*枝豆とコーンのように、サイズが合う食材同士を組み合わせると可愛く見えます。とろけるチーズを混ぜて、フライパンでカリカリに焼いただけでも、見た目も可愛くておいしいですよ。
*コーン缶の水分は、コーンの甘みと風味がたっぷりなので、捨てたらもったいないと思います。鶏がらスープの素と溶き卵を加えた中華スープにするとおいしいですよ。
2、ボウルにお茶碗2杯分のごはんを入れ、コーンと枝豆としらすを加え、優しく混ぜ合わせる。

*しらすが潰れやすいので、しらすの形が残るように優しく混ぜましょう。
3、お茶碗に盛るか、おにぎりにしたら完成!
*お茶碗に盛る際は、山の頂上に具が来るように盛ると、緑と黄色が映えてきれいです。
枝豆をサヤから出す・ごはんを混ぜ合わせる
MC・Aya: 先生、質問が届いています。「缶詰のスープは添加物が多いイメージでしたが、飲んで大丈夫ですか?」
山口: コーン缶でしたら、原材料は「コーン・砂糖・塩」くらいだと思いますが、念のため缶のうしろのラベルを確認してくださいね。
MC・Aya: まいちるさんのお宅では、たくさん召し上がっていますね!おいしいですか?あっ、大きく「うん」とうなずいてくださいました!
山口: 普段あまり野菜を食べないお子さんでも、なぜか混ぜごはんだと喜んで食べたりするので不思議です。少し手間ですが、難しいことではないので、食べてくれるなら手間をかける価値がありますよね。
MC・Aya: 混ぜごはんって、なんだかテンション上がりますよね!
山口: おにぎりにしても、色がかわいいんですよね。

MC・Aya: 映えますね!かわいいです!先生、もう一つ質問が来ています。「うちの子は2歳なので、枝豆とコーンを上手に食べられず、ポロポロ落としてしまいそうです。ギュッと握らず、ポロポロ落ちないコツってありますか?」
山口: 難しいですね…。例えば、ラップで巾着にして、一口おにぎり(1/5~1/6サイズ)をたくさん作るのはどうでしょうか。
注ぐだけスープは、忙しい朝やお腹の空いた夜に最適
◆注ぐだけスープ(レタス・ハム・中華スープ)

<材料>(1人分)
・レタス…お椀に入る量(20g前後)
・ハム…2枚
・鶏がらスープ…小さじ½
・塩…お好みで
・お湯…180mL
<手順>
1、レタスとハムを一口サイズにちぎって、お椀に入れる。

*生のレタスはえぐみがありますが、火を通すとそのえぐみが抜けるので、お子さんが食べやすくなります。
2、鶏がらスープを加え、熱湯を注ぎ、混ぜる。
*熱湯をお椀に注ぐ際には、お椀を手で持つと熱いので、お椀を持たずにゆっくり注ぎましょう。

3、味見をする。塩味が足りなければ塩を足して、完成!
*お好みでごま油やこしょうを足してもおいしいですよ。
レタスとハムをちぎる
山口: スープって、お鍋がないとできないと思っていらっしゃる方もいるかと思うんですけど、このように、すぐ火が通る食材、火を通さなくても食べられる食材を使えば、お椀一つでスープができてしまいます。
MC・Aya: お鍋がないとできないと思い込んでました。
山口: レタスって、最後少しだけ残りがちな野菜ですよね。しかも最後の方はしなしなっとしてきますが、スープにすれば気になりません。
MC・Aya: レタスの救済策ですね!
◆注ぐだけスープ(桜えび・豆苗・味噌汁)

<材料>(1人分)
・桜えび…2つまみ(4~5g)※乾燥したもの
・豆苗…20g(1/4パック)
・味噌…大さじ1
・お湯…180mL
<手順>
1、豆苗はキッチンバサミで2cm幅に切って、お椀に入れる。

*口の横幅はだいたい3cmなので、3cm未満の長さに切ると食べやすいですよ。
2、桜えびと味噌を加え、半分まで熱湯を注ぐ。
*半分までにしておくと、味噌を溶かしやすく、やけどをしにくいと思います。
3、30秒ほど待ってから味噌を溶き、最後までお湯を注ぐ。

*味噌の中に含まれる乳酸菌や酵素は熱に弱いので、沸かしたての熱湯を入れないようにしましょう。
*30秒経つと、味噌の間にお湯が入って、味噌がほろほろと溶けていきます。
味噌を溶く・豆苗を2cmにキッチンバサミで切る
山口: このレシピは、沖縄の即席味噌汁「かちゅー湯」を参考にしています。かちゅー湯は、お椀にかつおぶしと味噌を入れてお湯を注ぐだけという、簡単にできる味噌汁です。実は、かつおぶしは一瞬でだしが出るので、鍋で煮立てなくても良いんです。朝時間がない時にも、夜お腹が空いた時にもおすすめ。私は、在宅ワークでコーヒーを飲みすぎたなという時に、カフェオレ代わりに飲んでいます!
MC・Aya: それは健康的ですね!それでは、参加者の皆さんも作り終わっているようですので、少しお話を聞いてみましょうか。KAKOさんのところは、いかがでしたか?
KAKOさんとお子さん: 簡単で楽しかったです!おいしかったです!
山口: 嬉しいです!混ぜただけなのにおいしいですよね!具材を変えて、また作ってみてください!
MC・Aya: R.Kさんはいかがでしたか?
R.Kさんとお子さん: 今日はありがとうございました!簡単に楽しくできました!
MC・Aya: まいちるさんのところはどうでしたか?
まいちるさんとお子さん: うちに豆苗がなくて、我が家はわかめが大好きなので、わかめを代わりに使いました!楽しくておいしかったです!
山口: そういうアレンジ、とても良いですね!わかめ以外には、海苔や塩昆布も合いますよ。

完成品を持って、3・2・1・パシャ!
おわりに…
MC・Aya: 先生、上手に作ってくださった皆さんにコメントをお願いします!
山口: 皆さん、とってもおいしそうにできていましたね!
混ぜごはんについて、今日は鮭を入れましたが、焼いた明太子、梅干し、海苔を入れるのもおすすめです。すべて家にありそうな食材ですよね。ポイントは、鮭やしらすなど、ごはんが進む食材を入れることです。あとは、大葉やコーンなど、可愛い色、きれいな色のものを入れると良いと思います。
今日ご紹介したレシピは、シンクで何かを洗う必要がないですし、熱湯でのやけどさえ気をつければ、包丁で切る危険もないので、ぜひお子さんといろいろな具材でチャレンジしてほしいです。今日参加してくれたお子さんたちは、「混ぜごはん作りたい!」と言えば、たぶんお母さんが冷蔵庫から何か出してくれると思うので、ぜひ「混ぜる係」をまた担当してみてくださいね。
また、お子さんと一緒に料理をする「キッチンからの拡張の場」として、ダイニングを使うというのも、ぜひ今後取り入れてみてください。
MC・Aya: 最後に、皆さんにお知らせなどあればお願いします。
山口: 実は今、小学生向けにオンラインでお料理教室を開いています。毎月1テーマ決めるのですが、8月はカレーでした。1回目の授業は私と一緒にカレーを作るのですが、2回目は「えびでカレーを作ってみよう」など自分が好きな食材で作るんですね。自分の好きな味を、自分で見つけていくことを大事にしています。北海道の食材だけでカレーを作ったり、山に滞在している子はごはんを山型にしたり、先生は正解を持っていません。自分は「この味が好き」というのを、子どもの頃から学んでおくと、感覚で料理ができるようになります。そしてお母さんも、子どもにカレーを作ってもらって大助かり!子どもも大人も喜ぶ企画ですので、もし良ければご参加ください。ちなみに9月のテーマはポテトサラダです!(詳しい内容はこちら)
もう一つのお知らせは、YouTubeで子どもも作れるような簡単レシピを発信しているので、ぜひご覧ください!
MC・Aya: 今日ご紹介いただいたようなおいしいレシピが載っているんですね!ぜひ皆さんチェックしてみてください!
山口: 今日はありがとうございました!

みんな、とっても上手に作れたね!
山口 祐加(やまぐち・ゆか)
自炊料理家、食のライター。共働きで多忙な母に代わって、7歳の頃から料理に親しむ。出版社、食のPR会社を経て2018年4月よりフリーランスに。日常の食を楽しく、心地よくするために普段は一汁一菜を作り、ハレの日は小さくて強い店を開拓する。料理初心者に向けた対面レッスン「自炊レッスン」や、セミナー、出張社食、執筆業、動画配信などを通し、自炊する人を増やすために幅広く活躍中。好物は味噌汁。