猫と暮らす居心地のよい家

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猫にとって居心地のいい家は、人にとっても暮らしやすいのでしょうか? 今回は母、息子夫婦、子供1人、猫4匹が暮らすNagashima邸にうかがいました。らせん階段下のガラス張りコーナーから4匹の猫がお出迎えしてくれるNagashimaさんのご自宅。中に入ってみると、至るところにキャットウォークが施され、室内にいながらも木漏れ日や風を感じられる開放的な空間が広がります。

猫がのびのびと暮らしている一軒家

特定整備道路の拡張工事のため建て替えることになり、敷地は以前の半分ほどに削られて、細長いL字に近い形になってしまったNagashima邸。

4匹いる猫との共同生活がうまくいくようにと、建築士の方にお願いして建てた家が今のお家です。

猫好きな方はもちろん、そうでない方にも立体的な家のつくりに参考になることが多いはずです。

――Nagashimaさん、こんにちは!

Nagashima:こんにちは。今日はどうぞ宜しくお願い致します。

――猫ちゃんのお気に入りの場所で早速くつろいでいますね。かわいいですね!猫さんはいつから飼われているのですか?

Nagashima:2015年からになります。はじめは保護猫を1匹迎えたのですが、だんだんと増えていき、最終的には4匹になりました。

――それでは早速、リビングのほうへ移動をお願い致します。螺旋階段を登っていくと…素敵なリビングです! 台所の下の所…猫さんのお食事スペースのようになっていますね。

Nagashima:ここは収納スペースにしているのですが、猫がいますとホコリが溜まるので、掃除がしやすいようにあえて空間を開けています。また猫って警戒心が強い子もいるため、猫が安心できる場所を確保する上でも、このようなスペースを作ってみました。

――そしてお気づきでしょうか、この台所の壁に、斜めに浮いた棚のようなものが見えます。

Nagashima:はい、キャットステップを自分で付けてみました。そしてこちらの壁のほうは、透明のステップにしています。下から見ると肉球が見えますよ。

Nagashima:こちらには、警戒心がつよい子が奥の方に隠れています。

――猫さんがいるとお部屋の端の方にホコリが溜まっていきそうですが、本当にお掃除がしやすそうです。あっ、そして寝てますね、かわいい…。普通に通路に寝ていますね…もう語彙力がなくなってしまいます。

――その棚も猫さん仕様になっているのでしょうか。

Nagashima:はい、この辺りは手すりと思いきや、実はキャットウォークになっているんです。この幅も、猫が通れる幅に設計してもらいました。実際にこの幅を使って走ったりしています。

――こちらにあるのは猫さんのおトイレですか?

Nagashima:はい、そうですね。全自動で処理をしてくれるものになります。ちょうど左側に窓があって、風の抜けが良く、上の階段も段差の部分が空いていて抜けもよく、この場所に猫用のトイレを設置しようと、家を建てるときに決めました。

――階段も浮いているような設計になっていてスタイリッシュです。こちらも猫さんが歩きやすい階段になっているのでしょうか。

Nagashima:はい、最低限、猫が階段を上がれる高さの段差になっています。また階段の段差に抜け感を作ることで、部屋が広く感じられるようになっています。建築の方が色々と調べてくださって、階段の高さとかキャットウォークの幅など、猫を考慮した設計にしてくださいました。

――なるほど、それでは階段のほうを登って行きたいと思います。さりげなく、壁にはコロコロがかかっていますね。

――そして3階に上がると…ルーフバルコニーが見えますね。猫さんはここで日向ぼっこなどするのでしょうか。

Nagashima:外には出さないのですが、この窓際に木製のキャットステップがあるので、よく日向ぼっこをしています。

――あっ、手前の木製のキャットステップにも乗りに来てくれました。そして右側にあるのは、猫さん用の階段でしょうか。

Nagashima:そうですね、キャットステップを作ってもらいました。猫って縦の運動が大切でして、家が狭くても縦方向に動けるスペースがあると良いため、建築士さんに作ってもらいました。

――なるほど。あっ、上にもいらっしゃる! 皆さんこの階段を登って、棚の一番上でくつろいでいるのですね。

Nagashima:この木の棚は、部屋の壁と同じ種類のものでして、白い壁はこの木に上から白いペンキを塗ってもらっています。猫が爪を研いでも大丈夫なように、すべて木製の壁にしてもらいました。

――木の向こう側は寝室と伺っています。その境はガラスになっていると伺いました。

Nagashima:猫が寝室のなかを覗けるようにしました。そして寝室からも外にいる猫の様子が見えるので、気に入っています。

――向かって左側のスペースが気になります。あ、猫さんがそちらに向かいました。これは何でしょうか。

Nagashima:こちらは猫用のハンモックになります。ちょうど先ほど、3階の棚の上に隠れていた子が、ジャンプしてこのハンモックでくつろいだりしますね。猫それぞれに自分のお気に入りの場所があるようです。

――今ちょっと気になったのですが、扉の下に通気孔のようなものがありましたが、それは何ですか?

Nagashima:これはステンレス製の網戸です。子供の部屋と寝室は、猫を入れないようにしているんですね。網戸にすることで風の抜けも良くなりますし、猫も中を見ることができるので安心するようです。

風の抜けについても建築士さんが計算してくださっていて、窓の位置も考えてくださり、風の通りがとても良いです。光もたっぷりはいるので、朝は電気を使わないですね。

――こちらのお家を建てるにあたって、何か苦労されたことはありますでしょうか。

Nagashima:私たちは苦労はなかったのですが、建築士さんが大変だったかもしれません。家族4人と猫4匹が、狭いスペースでも圧迫感なく、明るく開放的な家に住みたいと要望をお伝えしました。

――ご質問が来ています。「上にあった猫さん用のハンモックは手作りですか。大きさや設置方法はどのように決めたのでしょうか」

Nagashima:ハンモックは既製品で、ネジで簡単に設置できるものを選びました。そしてそれを自分で取り付けました。下にあったガラスのステップも既製品のものを購入して取り付けました。リビングでくつろいでいる時に、猫がちょこんと座っているのが見られたら可愛いだろうなと思って、この場所に設置しました。

猫って、縦運動をさせることが本当に大切なのですよね。以前住んでいたよりも、今の家のほうが、3階建てで階段も多いということもあり、良い運動が出来るようになっていると思います。

――別の質問が来ています。「猫さんたちがお外に出ないように、何か工夫をされていますか」

Nagashima:例えば、窓の網戸ですね。こちらには鍵を付けています。網戸もステンレス製にしているので、破けないから脱走することもなく安心です。

――インテリアも素敵ですよね。こちらはNagashimaさんのセレクトになるのでしょうか。

Nagashima:家具類は実はすべて、建築に盛り込まれているのですよね。後から購入した家具というのは、テーブルくらいしかなくて、収納系の家具はすべて建築士さんに作ってもらいました。

Nagashima:そして、なるべく見せない収納にして、物を増やさないようにしています。部屋を狭くしたくないので、物をあまり買わなくなりました。

猫だけでなく人間もとっても寛げる家になっていて、本当に建てて良かったと思っています。リビングの空間がとても落ち着くのですよね。このテーブルの席が私の定位置なのですが、ここに座っていると部屋のすべてが見渡せるのでとても気に入っています。

――ご質問が来ています。「キャットウォークやキャットステップの設置のポイントはありますか」「設計士の方も猫好きだったのでしょうか」、というご質問も来ています。

Nagashima:設計士の方は動物を飼っていらっしゃらなかったので、猫と暮らすための本を、その方に読んで頂きました。「猫のための家づくり」(エクスナレッジ社)です。それをもとに細かい寸法なども調べてくださって、猫が歩ける最低限の幅をもとにキャットウォークを設計してくださったりして、窓際のこの部分も作って下さいました。

Nagashima:キャットステップの位置は、何センチあれば猫は飛んで、ステップを使うことができるのかなというのを計ってから、自分で設置しました。

キッチンまわりも寛ぎポイントになっていて、よくここで日向ぼっこしています。

――今、設計士のかたからコメントが入りました。「壁などはベニア板を使っています。自由に棚などを設置できるように設計しました」とのことです。

ご質問が来ています。「猫を飼う上で気をつけていることはありますか」

Nagashima:猫の誤飲には気をつけています。

――さらにご質問です。「フローリングの床材が珍しい気がするのですが、特注ですか?」

Nagashima:建築士さん、ご回答をお願い致します(笑)。「床暖房用のバーチという材料のフローリングです」。床暖房は猫のためにも付けました。朝4時半になると床暖房が付く設定にしているのですが、朝起きると猫たちが床にゴローンとしています。

――「猫さんのお気に入りの場所はかぶったりしないのですか、場所の取り合いはありませんか」

Nagashima:冬などは陽のあたる場所を好むのですが、場所の取り合いはないですね。

――またご質問が来ています。「うちの猫はドンくさいのですが、吹き抜けから猫さんが落っこちることはありませんか?」

Nagashima:今のところは落っこちたことはありませんが、追いかけっこしていて危なかったことはありますね。また、キャットタワーなどの猫用のアイテムを置く必要がなくなるので、空間もスッキリ保つことが出来ていると思います。

――「猫と暮す上でオススメしたいこと、ものはありますか」

Nagashima:猫には個性があるので、たとえばこの子ですとお客様がお見えになると必ず隠れてしまうのですね。そうやって安心して隠れる場所を確保してあげるのが大切かなと思います。

――「猫毛対策はされていますか。床、布や服などで気をつけていること、工夫があれば教えて下さい」

Nagashima:前の家では一緒に寝ていたのですが、やはり毛がものすごいのですよね。そこで寝室と子供の部屋は猫を入れないようにして、区切るようにしています。そうすることで衣類にも毛が付きにくくなりますし、床などもクイックルワイパーなどでさっと掃除すればホコリも取りやすくなりますね。

――「猫さんのおトイレなどの匂い対策はされていますか」

Nagashima:小さい空気清浄機を置いてはいますが、窓が近くにあるので風が抜けますし、本当に匂わないです。窓は、ダブルガラスルーパー窓といって、ガラスが二重になっており、気密性もある程度保てます。

――「LDKの広さはどれくらいですか」

Nagashima: LDKと階段で12畳ほどになります。

――「窓の掃除はどうされていますか」

Nagashima:長い棒のついたもので吹いたりですとか、はしごを使って掃除しています。

――今後、猫さんと一緒に暮らすお家を考えている方に向けて、メッセージをお願いします。

Nagashima:脱走対策が一番難しいと思います。このステンレス製の網戸は本当にオススメです。そして明るいお家だと本当に気持ちがいいのですよね。窓が大きいと季節を感じることもできますし、陽が当たると一日の中での時間を体で感じることができます。雨とか雷が鳴っても、全然不快ではないですし、雪が降ると猫も興奮してくれて、そういう姿を見るのも嬉しいです。

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Nagashima

マックスマーラジャパンのバイヤーなどを経て、フリーのカラーコーディネーター、スタイリストとして活躍。子供時代から動物が大好きで、常に犬や猫のいる環境で育つ。英検 準一級、カラーコーディネーター、色彩検定、販売士などの資格を持つ。

現在お住まいのお家は、特定整備道路の拡張工事のため、建ててから8年ほどだった家を建て替えてできた物件。敷地は以前の半分ほどに削られて、細長いL字に近い形に。設計は「アンブレ・アーキテクツ」。4匹いる猫との共同生活がうまくいくようにとリクエストして建てたお家。母+息子夫婦+子供一人+猫4匹で住んでいる。

Nagashima家の4匹の猫の日常を捉えたInstagramをぜひご覧ください。
https://www.instagram.com/nyanya_tokyo/


一級建築士事務所アンブレ・アーキテクツ

URL:http://www.umbre-arch.com
Instagram:https://www.instagram.com/umbrearchitects/

手元や高い所などを視聴者にわかりやすく実況中継するために、株式会社デベロップジャパンのオンライン接客サービス「Air-DAM(エアーダム) https://www.djuxd.com/solution/air-dam.html」を使用しました。

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