クリスマスにも最適!贈り物にも家にも飾りたいBOXグリーンアレンジ

グリーンを暮らしに取り入れよう

この記事をシェア

家庭菜園や観葉植物など、これまで様々なグリーンのある暮らしを紹介してきました。今回はプランツ・スタイリストの井出綾さんをお迎えして「BOXグリーン」のアレンジを教えて頂きます。

木箱のなかに自然のグリーンを敷き詰める。

雑誌、広告や商業施設でのグリーンアレンジやスタイリング、さらには「花あわせレッスン」「野山の花の会」などを開催し、自然と暮らしをつなぐ提案をしている、プランツ・スタイリストの井出綾さん。パネリストの皆さんに事前に花材などをお送りして、この季節にピッタリなBOXグリーンのアレンジを井出さんと一緒に作りました。

――井出先生、こんにちは! 今日はどうぞ宜しくお願い致します。

井出:こんにちは。「暮らしに花を」をテーマに、お花を生けたり、教室でお花を教えたり、植物全般を取り入れたお仕事させていただいています。どうぞ宜しくお願い致します。

――ボックスアレンジメントという言葉は、最近聞くようになった気がします。

井出:箱の中に収まるようなギフトらしいアレンジは、ここ数年でよく見かけるようになりましたね。皆さんのなかにも馴染みのあるかたがいらっしゃるかもしれません。本日作るアレンジはこちらになります。

――クリスマスっぽい素敵な雰囲気ですね。

井出:針葉樹(コニファー系)を合わせて、森の中にいるような気分が出せたらなと思っています。

――それでは早速ですが、準備物の確認を皆さんとしていきたいと思います。

井出:まずは【道具】類を見ていきましょう。

・木箱(15×15高さ9cm) 木箱でなくても、お好きな缶や箱でも大丈夫です。
・吸水性スポンジ 高さはボックスよりも少し低めにカットしています。今回は3cmくらいにしました。
・セロハン ラップやビニールでもOKです。
・爪楊枝 りんごを挿すときに使います。竹串でもいいですね。
・ワイヤー 松ぼっくりを固定するのに使います。
・ハサミ ご自宅にあるハサミや園芸用バサミで大丈夫です。
・ボウル スポンジがすっぽり入る高ささのボウルがいいですね。水をたっぷり入れておいてください。

井出:次に【花材】です。

・針葉樹(コニファー)
・ヒムロスギ 今回、土台となるグリーンですね。
・ブルーアイス
・ブルーバード 鳥の羽根みたいなのでこういう名称になっています。
・コルムナリス
・バーゼリア
・リューカデンドロン
・小枝
・姫りんご
・松ぼっくり

この時期、お花屋さんでいろんな種類が売られていますので、お好きな針葉樹を買って頂ければ大丈夫だと思います。

――では、実際に作っていきたいと思います。先生どうぞ宜しくお願い致します。

井出:はい。まず吸水性スポンジですね。上から水をかけたり、水の中に押し込むと、水が中に浸透していきません。水をはっているところにスポンジを乗せて、自然に沈んでいくのをお待ち下さい。圧をかけるとスポンジの内側に空気が入ってしまうので、水をたっぷり吸い込まなくなります。気をつけてください。

井出:次にセロハンですね。机の上に敷いて、その上に軽く水を切ったスポンジを乗せて下さい。真ん中の位置に置いてから、セロハンの両端を持って木箱に入れます。

井出:セロハンは見えてしまうとカッコ悪いので、内側にしまい込んでください。切ってもいいのですけどね、面倒だと思いますし、内側に隠してしまってください。

井出:次はヒムロスギを入れていきましょう。房でお送りしていますが、これを適当な大きさに切っていきます。無駄なくすべて使いたいので、どんどん細かく切って行きましょう。

井出:これくらいの大きさになったら、下の枝は残して、不要な葉っぱの部分は落とします。スポンジに挿すので、枝の部分を残します。枝は少し斜めに切っておくといいです。挿しやすくなるのと、給水もしやすくなります。

切り分けた葉っぱは捨てずに、後ほど使えますので取っておいてください。

井出:このように枝の下の部分を持って、スポンジに挿していきます。

井出:箱の四隅から挿していくといいですね。そして箱に沿って挿すときに、気持ち斜めにしてセロハンが隠れるようにしてみて下さい。グイグイと押し込んでいってください。

ここは土台になるので、あまり神経質になる必要はありません。細かく切ったヒムロスギの枝をどんどん敷き詰めて行きましょう。

――先生ご質問が来ています「水やりは毎日やったほうがいいですか?」「霧吹きしたほうがいいですか?」

井出:毎日やらなくて大丈夫です。針葉樹は意外と持ちがいいので、3〜4日に1度、軽く給水すればクリスマスまで持つと思いますし、お正月くらいまでも持つと思います。霧吹きするよりも、下からの給水がいいと思うので、水差しでスポンジに水をやるような感覚であげてください。お客様が見えるときに、グリーンを瑞々しく魅せたい場合は、霧吹きを軽くするのもいいですね。

――ヒムロスギの挿し方ですが、外周のセロハンを隠すようにするのと、あとはスポンジが見えない程度に敷き詰めていくのがポイント、ということですね。

井出:そうですね。そして皆さんも上手に作れていると思います。少し高さが出ている方が何名かいらっしゃいますね。もう少し低めにしたほうが、他の花材が映えるのでいいと思います。

芝生のような感覚で敷き詰めていくといいですね。高さが出すぎた場合は、上の部分をチョキチョキっと切ってしまってもいいですよ。全体をボックスの中に収めるような感じにしていって下さい。

針葉樹って触っているだけでも香りがいいですし、癒やされますよね。お部屋に置いておくと、森にいる気分になると思います。

――先生ありがとうございます。では次のステップに進みたいと思います。

井出:ここからは、彩りを足していく感じです。お化粧をしていくような雰囲気で作っていきましょう。ちょっとずつ色や質感、葉の形が異なる、ブルーバード、ブルーアイスと、コルムナリスなどを入れていきます。

まずはコルムナリスですね。縦に長い枝になっていますが、葉と葉の間に隙間があると思うので、使いたい長さの部分で切り分けていきましょう。先端がキレイなので、やや長めに切り取っていきましょう。

適度な長さに切ったら、枝の部分を作りたいので、余分な葉を取り除きます。また枝を斜めに切って挿していきます。

井出:緑のグラデーションが出るようにしていくといいですね。コルムナリスのように面状になっている葉は、ペタッとしてしまいやすくヒムロスギが隠れてしまうため、枝をやや長めに切ったら斜めにふわっと差し込んでいって下さい。

井出:次はブルーアイスです。ちょっとヘニャヘニャしているので、しっかりした枝のところを切ってみて下さい。枝の下を手で持って、ググッとスポンジに入れていきます。

井出:グリーンのグラデーションが少しずつ出てきましたね。どんどんグイグイっと入れていってしまいましょう。

井出:次はブルーバードです。鳥の羽根みたいで可愛いですよね。

井出:茎の挿せる部分を見つけて切っていき、どんどん入れていきましょう。ヒムロスギが見えなくなると思いますが、全体のバランスを見ながら足していって下さい。切り落としてしまった葉はもったいないので、器に入れて、お手洗いなどに置いておくと数日間はいい香りがしますよ。

――立体感が出てきて素敵になりましたね。

井出:はい。そして皆さんもいい感じに仕上がってきましたね。

井出:次は、針葉樹ではない2つの花材を入れていきます。リューカデンドロンとバーゼリアです。

井出:丸い形状をしているので、全体のアクセントになると思います。置き方としては、色んな所に置いてしまうと目線が散ってしまうので、全体を締めるような感じで集めて配置すると良いですね。

あとでりんごと松ぼっくりも入るので、それを忘れずに、完成図を思い描きながら置いていきましょうね。

リューカデンドロンは、枝分かれのところで切って行きましょう。そしてこのように高さを出すとボックスアレンジにならないので、短めに枝を切ってから土台に沈めていくような雰囲気で押し込んでみて下さい。

井出:バーゼリアも小分けにしていきましょう。小分けにして余ったものは、コップに入れて飾るなどしてお使い下さいね。

井出:リューカデンドロンの近くにバーゼリアを集めて埋め込んでみました。いかがでしょうか。

――先生、一般的なアレンジメントと、ボックスアレンジメントの違いというのはどこにあるのでしょうか。

井出:ボックスの場合は、箱の中にある程度収めていく、つまりお菓子が箱の中に入っているようなイメージなので、平面になるようにしていきますね。普通のアレンジの場合は、箱の中に収まらずにより立体的に仕上げていく感じです。ボックスだとサプライズ感が演出できるのかもしれませんね。

そして皆さん、いい感じで出来てきましたね。

ラボメンバー:質問です。リューカデンドロンの実の数なのですが、2つにするか3つにするかで迷っています。数でキレイに見せる方法ってありますか?

井出:2って割り切れてしまう数ですよね。3の奇数のほうがバランスがよくなります。

ラボメンバー:初めて参加しているのですが、先生どうでしょうか。。

井出:とても良いですよ。真ん中が少し低くなっていて、すり鉢状になってしまっているから、真ん中にグリーンをまっすぐ入れてあげると良くなると思いますよ。

――質問が来ています。「近所に杉林などがあって手に入りやすいのですが、庭にあるユーカリやオリーブ、ミモザなども取り入れてみようと思います。このよような組み合わせでもアレンジができそうでしょうか」

井出:いいですね、最近はリースなどでも、針葉樹にユーカリやオリーブ、ミモザの葉の部分を入れたりしますね。オリーブは乾きやすくて、ミモザもパラパラと落ちてきやすいので、ユーカリなどは合うかもしれませんね。

――ではそろそろ、次のステップに行きたいと思います。

井出:最後の工程になります。小枝、りんごと、松ぼっくりを入れていきます。それぞれを挿していくための準備をしていきましょう。

りんごは爪楊枝をお尻に刺していきます。刺す位置によって角度が変わりますので、配置を決めてから刺すといいでしょう。

井出:次に松ぼっくりですね。お送りしているワイヤーを付けていきます。ワイヤーをU字型にして、松ぼっくりのカサの部分に引っ掛けます。そしてカサにかけきってしまうのではなくて、途中まで来たら上にワイヤーを折り返して下さい。松ぼっくりののおへその辺りで2本のワイヤーを束ねて持って、松ぼっくりをくるくると回して下さい。

井出:これで出来上がりです。これを好きなところに挿していくのですが、2個ずつ分けてしまうのではなくて、バランスのいいところを見つつ配置していきましょう。

まずはりんごですが、ギュッと杉の中に忍ばせる感じで入れてみて下さい。りんごの角度も1個ずつ少しずらすと自然に見えます。

井出:そして松ぼっくりも入れていきましょう。3対1といった感じで、松ぼっくりは1つだけ離して置いてみましょうか。

――りんごが入ると一気にクリスマス感が出ますね。金色のリボンとかかけてもいいですね。

井出:そうですね、毛糸などもいいと思いますよ。ではこの流れで小枝も入れてしまいましょう。節のところで切っていきます。長い、短い、をいくつか作って、少し寝かしながら挿していきます。森の中を歩いていたら、枝が落ちていると思うのですが、そんなイメージで入れていきましょう。

井出:はい、これで完成です。

ラボメンバー:アレンジは初めてだったのでついていくのに必死でしたが(笑)楽しかったです。質問です。このようなボックスアレンジの場合、どこにポイントを置くといいなどありますでしょうか。

井出:どう置くか、どこから見るか、にもよると思います。真上から見るのか、テーブルの上に置いて見るのか、壁に立てかけるのかによって、見せ場が異なるはずです。壁に立てかける場合は、アクセントとなるりんごは下の方に配置するといいでしょう。まんべんなく生けてしまうと、ぼんやりとした印象になってしまうので、見せ場をご自身で意識してアレンジするといいですね。完成のイメージを持って生けていくといいでしょう。

――質問です。「りんごの他にも合いそうなものはありますか?」

井出:この時期だとサンキライとかの赤い実でしたり、松ぼっくりも他の種類もあるのでいいですね。果実を使う場合は、ものによって熟しすぎてしまうので、赤や青りんごが調度いいかなと思います。

――「壁に立てかける方法はありますか?」

井出:水が多少乾いてきたら立てかけるなど出来るかもしれません。その場合も、倒さないように気をつけてくださいね。

――どうもありがとうございました。同じ花材がなくても、これからご自宅などでアレンジされる皆さんに、先生からメッセージをお願いします。

井出:皆さん手際よく、素敵に仕上がったと思います。楽し時間をありがとうございました。ボックスアレンジは、季節にとらわれずに色々試せると思います。例えばりんごをもっとたっぷり配置したりしてもかわいいですね。キャンドルを中に立てても素敵になると思います。今回のやり方を基本として、いろいろなアレンジを試してみて下さい。

アレンジをして花材が残った場合は、スワッグのように重ねて束ねてみて、壁に飾るのも良いと思います。ぜひ有効利用してみて下さいね。

____________________________________

井出 綾

花手・プランツスタイリスト。輸入雑貨店、デザイン事務所を経て、アレンジメント教室勤務。フリースタイルのフラワーアレンジメント、ランドスケープデザインを学び1994年よりフリーランス。

雑誌、広告、イベント、商業施設でのアレンジやスタイリングと、「花あわせレッスン」「野山の花の会」やワークショップなどのスクーリングを主に、自然と暮らしをつなぐ花を提案。

Bouquet de soleil
https://soleil-net.com/
https://www.instagram.com/aya_ide/

手元や高い所などを視聴者にわかりやすく実況中継するために、株式会社デベロップジャパンのオンライン接客サービス「Air-DAM(エアーダム) https://www.djuxd.com/solution/air-dam.html」を使用しました。