【ワークショップ】家の中でも楽しめる!寄せ植えグリーン

グリーン

この記事をシェア

井出綾さん

前回のUXD KURASHI LAB.のイベントで、素敵なBOXグリーンの作り方を教えてくださった井出綾さん。今回は、家の中でも楽しめる寄せ植えグリーンを教えて下さいました。

グリーン初心者でも扱いやすいハイドロボールを使った、涼し気な観葉植物のアレンジ。今回はパネリストの皆さんに自由にグリーンを選んで買ってきてもらい、皆で一緒にハイドロボールに植物を植えていきます。最後は完成したアレンジを見比べて、大いに盛り上がりました。

観葉植物の寄せ植えグリーンで家のなかも涼しげに

雑誌、広告や商業施設でのグリーンアレンジやスタイリング、さらには「花あわせレッスン」「野山の花の会」などを開催し、自然と暮らしをつなぐ提案をしている、プランツ・スタイリストの井出綾さん。屋内でも扱いやすくて楽しめる、涼し気な観葉植物のアレンジを教えて頂きます。

「観葉植物が成長してきたら少し切ってみたり、新しいグリーンを入れたかったら、もう一度配置をし直して新しい植物を取り入れて寄せ植えをしてみたりと、ハイドロボールならではの手軽さをぜひ楽しんでみて下さい」(井出綾さん)

インテリアに合う容器を選んで、小物を飾るような気分でいくつも作って、お部屋を彩ってみるのはいかがでしょう。

井出綾さん

井出綾さんコメント

ハイドロ=水、カルチャー=栽培、つまりハイドロカルチャーとは「水耕栽培」のことを指します。土で栽培するよりも、虫がつきにくいなどのメリットがありますね。

◆ハイドロカルチャーの魅力◆
①無菌・清潔なので、病気や害虫が寄り付きにくい!
②ハイドロボールは水で洗って繰り返し使える
③水が流れ出ないので、水不足になりにくい!
④容器を選ばずインテリアに最適

ハイドロカルチャーには、様々な素材で作られたハイドロボールを用います。粘土を高温で焼いたもの、木炭を加工したもの、カラーサンドなどがあります。ぜひお好みの植物とハイドロボール、お気に入りの容器を選んで、ご自身らしいアレンジを楽しんでみて下さいね。

参加したラボメンバーの声

「先生やパネリストの皆さんの色々な作品を見て、アレンジの仕方がたくさんあるなと思いました!新しい種類の植物も育ててみたいです。寄せ植えに合うフィギュア探しもしてみます!」

「もともと植物好きで育てていたのですが、色々な植物をまとめてみるのもまた雰囲気が出て良いと思いました!緑以外の色味のある植物はあまり育てたことが無いので、ラボメンバーの方の植物を見て色々取り入れてみたくなりました!」

「部屋に土の鉢植えを置いておくと、枯れたり虫が気になっていました。今回のワークショップを見て、ハイドロボールを使おうと思いました」

「実際に自分でも寄せ植えを作ってみたいと思いました」

「家で育てている観葉植物を、少しずつ集めて寄せ植えにしても素敵ですね」

「苦手だった寄せ植えを、ハイドロボールを使ってやってみたくなりました」

ラボスタッフより

家のなかにグリーンを置くと、どうしても気になってしまうのが、虫問題。土の良さもあるものの、ハイドロボールを使うことで虫の発生を軽減できることが分かりラボスタッフも早速トライしたくなりました。またラボメンバーの皆さんがそれぞれ好きな観葉植物を用意してアレンジをされていて、どれも素敵でびっくり! 皆さんのアレンジを参考にしながら、グリーン選びをしたいと思います。

これからの季節、お家の中にグリーンを増やすだけで涼しげに見えていいですよね。インテリアにもピッタリなので、ぜひ皆さんも作り方のステップを見ながらお家で作ってみて下さいね。

寄せ植えグリーンの作り方

#1.準備するもの

観葉植物
根が生えた観葉植物 2〜3号のビニールポット苗を3〜5つ。観葉植物はホームセンターなどで購入可能。
【ハイドロカルチャーにオススメな植物】参照
容器
底穴の空いていない容器(20㎝×10㎝程度。グリーンを3~5つ、寄せ植えできる大きさ)
ハイドロボール
中粒がおすすめ。事前に水洗いして乾燥させておく。
根腐れ防止剤
写真は「ミリオン」。ホームセンターや園芸店、ネットショップなどでも購入可能。
液体肥料またはイオン交換樹脂栄養剤
ハイポネックスなど、水耕栽培用の液体肥料でもOK。写真はイオン交換樹脂栄養剤で、ネットショップなどで購入可能。
・ビニール手袋(必要に応じて)
・割り箸やスプーン(植え込みの時にあると便利)
・ハサミ

【その他の準備物】

●新聞紙やゴミ袋など、作業をする際に下に敷くもの
●ボール、タライ、バケツなど、根を洗う入れ物
●土入れの代わりになるもの(不要なスプーンなどでも可)
●灌水するための水差し的なもの(ペットボトルなどでも可)

#2.ハイドロカルチャーにオススメな植物

ハイドロカルチャーに向く植物と、向かない植物があります。こちらを参考にしながら購入してみてください。

オススメ植物 基本は観葉植物と言われる植物がオススメ。
耐陰性の高いもの、半日陰から明るい日陰で育つ植物。
向かない植物 乾燥が好きな植物(サボテン・多肉など)、
草花系、空中湿度の必要な植物(シダ・コケなど)

ワークショップで使用した観葉植物
  • アスパラガス・スプレンゲリー
  • アイビー 
  • ドラセナコンシンネ
  • ペペロミア・アングラータ
  • ピレア 

※ホームセンターなどで購入できます

その他のおススメ観葉植物
  • ポトス
  • サンセベリア
  • フィカス
  • シェフレラ
  • トラディスカンティア
  • フィロデンドロン
  • モンステラ
  • パキラ

#3.作り方

①ハイドロボールは前日に洗い、軽く乾燥させておく。
②観葉植物の根についている土を落とす。新聞紙などの上で土を落としてから、水を張ったたらいなどの中で根をきれいに洗う。土は多少残っていてもOK。
③容器にハイドロボールを入れていく。順番は、
・根腐れ防止剤を底に敷き詰める
・ハイドロボールを1/3ぐらい入れる
・栄養剤を入れる
④観葉植物の位置を決める。高さのあるもの同士、低いもの同士で集めるようにして、緑の色が異なるものが隣同士になるようにするとバランスが取りやすい。
⑤位置が決まったら、ハイドロボールを追加しながら植えていく。根がしっかりハイドロボールで固定されるように、上からたっぷり入れると良い。
⑥最後に全体に行き渡る程度に水をやる。水やりは表面がしっかり乾いてから2〜3日後くらいに、ジョウロなどであげると良い。

夏場であれば、週に1回程度の水やりでOK。水のやりすぎに注意。

完成しました! グリーンと一緒に、ハイドロボールの上にフィギュアやエアプランツなどを置いても可愛くなりますので、ぜひトライしてみて下さい。

#4.ラボメンバーの完成品お披露目!

パネリストやラボメンバーの皆さんの完成品はこちらです。どれもとっても個性的でおしゃれですね!

5023さん

iitakaさん

Asukaさん

maichiruさん

tkhappy5296さん

#5.寄せ植えのコツ集

小分けにする

ポットから優しく観葉植物を取り出したら、土を取り除きつつ、小分けにしておくと扱いやすくなり、植えるときにもバランスが取りやすくなる。

根を切る

根が大きい場合は、余分な根を切り落としておくと良い。

葉を切り落とす

長さが長すぎる葉は、先端で切り落とすのではなく、根本に近い部分や、茎の分かれ目で切り落とすと良い。そうすることで、植物が成長してきたときにキレイに葉が伸びてくる。

箸を使う

ハイドロボールに観葉植物が上手く埋まらない場合は、箸などを使ってハイドロボールの中にしっかり根を植え込むようにすると良い。

水やり

水やりに加えて霧吹きなどで葉の表裏に葉水を与える。葉の表面からも水分を吸収し、葉の乾燥も防げられる。

Q&A

Q. ガラスの容器で栽培しています。外から見ると苔が生えた様になって緑の部分があります。中身を抜いて洗っても大丈夫でしょうか?
A. はい。中身のハイドロボールを取り出して、きれいに洗って乾かしてから、もう一度使って植え直してみて下さい。

Q. 用意した観葉植物の数が少なかったようで、スカスカになってしまいます。
A. その場合は、植物をどちらかにギュッとまとめて寄せてみてください。ハイドロボールが残った場所には、フィギュアを置いたり、エアプランツを置くなどしてもいいですし、また後日、観葉植物を買い足して植え直してもいいですよ。

Q. 寄せ植えをした後に、それぞれ植物の成長の度合いが違うと思うんですが、剪定経過はどのようにしていったら良いですか?
A. 全体のバランスを見て、好みの状態に持っていくように剪定してみてください。切ったものは水に浸けておくと発根するものもありますので、また違う器に植えて楽しむのも良いですね。株わけ出来そうなものが出来たり、バランスが崩れてしまった時は植え替えるのも良いと思います。

井出綾さん

井出綾

花手・プランツスタイリスト。輸入雑貨店、デザイン事務所を経て、アレンジメント教室勤務。フリースタイルのフラワーアレンジメント、ランドスケープデザインを学び1994年よりフリーランス。
雑誌、広告、イベント、商業施設でのアレンジやスタイリングと、「花あわせレッスン」「野山の花の会」やワークショップなどのスクーリングを主に、自然と暮らしをつなぐ花を提案。

Bouquet de soleil
Instagram


手元や高い所などを視聴者にわかりやすく実況中継するために、株式会社デベロップジャパンのオンライン接客サービス「Air-DAM(エアーダム)」を使用しました。

▲TOP▲