【トークライブ】災害サバイバル~暮らしの中でソナエル~

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You tubeで「そなえるTV」を配信している、防災アドバイザーの高荷智也さんをお迎えして、防災の基本的な考え方から家族で取り組める防災まで、分かりやすくお話しいただきました。

事前にご応募いただいたパネリストの皆さんと一緒に、ハザードマップや地震へのイメージトレーニングについて、プロならではの視点からアドバイスいただきました。

すぐに取り組めることをたくさんご紹介いただきましたので、ぜひ皆さんもご家族と一緒に話し合ってみていただければと思います。

防災グッズの前に、まず「死なない」対策を

「防災」というと、防災グッズを買ったり、リュックを準備したり、水や食料を備蓄したり…ということを考える方も多いのではないでしょうか。

「それも大事だけれども、まずは死なないことが大事」とおっしゃる高荷さん。

チャットでも思わず「目から鱗…」とラボメンバーが呟いてしまうほど、大前提の考え方から勉強になりました。

「死なないための環境を作ってから、防災リュックやグッズなどの次のことに取り掛かりましょう」ということで、今回のイベントでは、リスクを知り、いつ地震が起きても大丈夫なようにイメージトレーニングをすることをメインに教えていただきました。

また、100均でも手軽に揃えられる防災ポーチについてもご紹介いただき、あっという間の1時間となりました。

チャットも大いに盛り上がり、特に”重ねるハザードマップ”では「これはすごい!」「子どもが夢中になって見ています!」とラボメンバーも夢中になっていました。

高荷智也さんコメント

日本は自然災害大国です。災害は「うちに来るか来ないか」ではなく「いつ来るのか」。そして、それは「今日」かもしれません。

ぜひ、今日からできる対策を。

イメージトレーニング、ハザードマップも5分でチェックできますので、ぜひ今日からできる対策をしていただき、皆様に長生きしていただきたいと思います。

参加したラボメンバーの声

「防災対策は、まず生きることに必要な対策という点が目から鱗でした!」

「最初に考えるべき命を守る対策、イメージトレーニングの重要性を再認識することができました。」

「防災の心構えから間違っていた!と思ったので今後危機感をもって生活できそうです。」

「ハザードマップで早速確認して家族と共有しようと思います。」

「もう一度家族で防災について話し合おうと思いました。」

ラボスタッフより

「何のために対策をするのか」という大前提のお話に、私たちもハッとさせられました。

実はラボスタッフも色々な防災グッズを揃えているのですが、まずは家の中、近所、よく行く場所のリスクを把握することが大事なのだと考え直しました。

恐れるだけではなく、情報を活用して対策を立てる。根本的な防災について学んだイベントとなりました。

ご紹介いただいた防災ポーチは、100均でも揃えられます。まだ準備していないという方は、ぜひこれを機会に揃えてみてはいかがでしょうか。

防災ポーチや取り組んだ防災について、ぜひ「#ラボこと」でInstagramに投稿していただけると嬉しいです!

災害サバイバル

#1.防災、何から始める?

◆本当に聞くべきは、生き延びた”被災者”の声ではなく、”犠牲になった死者”の声

「避難を早くすれば良かった」「家を丈夫にすれば良かった」という声が聞こえるはず。
死ぬことをあまりイメージしなくないかもしれないが、自分と家族の命を守るために、死なないための環境を作ることを、ぜひやってもらいたい

◆グッズを購入する前に。保険に入る前に。

棚やテレビが固定できているか、まず「命を守る」ために、基本的なことができているかを考えることが大事。
そのために、リスクを知り、対策することがスタートになるので、今日はそこから一緒に勉強しましょう。

#2.自宅周辺のリスクを知る

◆実際に大雨が増えている

大雨のニュースを聞くことが多いと感じるかもしれないが、実際にここ45年間で増えているというデータがある。地球温暖化も確実に進んでいるデータがあり、これが大雨の頻度と規模を大きくしている。

◆ハザードマップと実際の被害状況がピッタリ

事前に作られていたハザードマップと、実際に起きた被害がピッタリ一致している。
誰でも無料で見られるハザードマップで被害が想定されている。

◆”重ねるハザードマップ

スマホでもPCでも、誰でも簡単に使える”重ねるハザードマップ”(国土交通省)を活用してもらいたい。
想定される被害、浸水の深さなど、全国の状況を把握できる。

◆便利な情報も活用しなければ無意味

①周辺の被害程度を把握
②避難のタイミングを考える
情報を知ることができれば、水害から身を守ることができる。

◆自分に合った避難のタイミングを決めておこう

立退き避難が必要の場合、暴風下の徒歩避難が難しい子どもや高齢者がいるなら早期避難するなど、気象庁から発表される警戒レベルを参考に、自分に合う避難タイミングを事前に決めておきましょう。

#3.災害イメージトレーニング

◆地震は不意打ち。準備で被害を少なくできる

安全対策のポイント
①頑丈な建物
②室内の安全(家具の固定・火災対策・停電対策)
③救助・手当

◆室内の安全を確保しよう

―家具を固定(金具が一番安価でベストだが、他にも色々なタイプがある。)
―消火器の設置(生活を邪魔しないデザインを選ぶのもオススメ)
―自動点灯照明(コンセントに挿しっぱなしで、普段からタップとして使えるタイプがオススメ)

◆イメージトレーニングをしよう!

「身の安全を確保」するために「今」起きたらどうするかをイメージしよう。イメージしたことがないことは本番ではできない。
緊急地震速報が鳴ったら、行動するチャンス。

◆「今!来たらどうするか」考えるクセを

運転中・電車の中・ビル街・エレベーター・職場…常にイメージトレーニングをしよう。
考えるのを日常のクセにすると、体が動くようになる。

◆家に「安全ゾーン」を作ろう

家にいる場合は「ここなら安全」というエリアを一か所だけでも準備しておく。
玄関・廊下・和室など、物が少なく窓がない空間で、アクセスしやすい場所。
揺れたらここに集まる、と決めておく。

#4.今日から始める防災対策

◆防災ポーチを作ろう

防災セットの基本の4パターン(枕元・外出時・非常持出袋・被災生活用)のうち、枕元に設置するミニセット。
停電時、部屋を飛び出すのに必要な道具を揃えましょう。

◆夜間の突然の停戦に備える

―ライト(スマホは飛ぶので固定した明かり)
―軍手(手指を守る)
―靴・スリッパ
―笛(濡れると音が出ないので玉が入っていないもの)
―道具を入れる袋(枕元にガッチリ固定)

◆100均でも揃えられます

折りたたみスリッパ・ポーチ・軍手・LEDライト・笛を揃えて550円なので、まずは100均で手軽に「死なないために」揃えてみましょう。
メガネが必要な方はそういうものも準備しましょう。

◆子ども用には、かわいいアイテムも

「揺れたらこれを抱っこして待ってて!」と言えば、子どもも自然に持ってくれそうなかわいいアイテムも。

Q&A

Q. 消火器の期限が切れた時の処分方法が分からず躊躇しています。
A. 期限は基本5年で、多くの場合、回収サービスがセットになっています。回収サービスがついているものを探してみてください。

Q. 自宅避難になりそうですが、自宅やマンションとして備えたことがいいことを教えてください。
A. 実は、避難所は全国的に人口の2割程度しか受け入れ容量がないので、ほとんどの方は自宅避難になります。室内の安全対策をした上で、最重要は非常用トイレ(最低5回×1週間/1人)。あとは、カセットガスコンロで、食生活のクオリティがあがるのでぜひ準備してもらいたいです。

Q. 冬の寒さ対策でオススメグッズありますか?
A. カセットガスを使ったストーブがオススメです。冬場、足元用のスポット暖房としても使えます。

高荷智也

合同会社ソナエルワークス代表
備え・防災アドバイザー

「備え・防災は日本のライフスタイル」をテーマに「自分と家族が死なないための防災対策」のポイントをロジックで解説するフリーの専門家。大地震や感染症など自然災害への備えから、銃火器を使わないゾンビ対策まで、堅い防災を分かりやすく伝える活動に定評があり、講演・執筆・メディア出演の実績も多い。防災YouTuberとしても多くの動画を配信中。1982年、静岡県生まれ。

◆8月31日 :書籍発売予定(徳間書店)◆
『今日から始める本気の食料備蓄 家族と自分が1ヶ月生き延びるための備蓄力メソッド』

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【Voicy】死なない防災!そなえるらじお

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