収納のプロが教える、“自分が楽する”ための整理術とは?

賢く家事をこなそう

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こまごまとした調理道具や調味料などで散らかりがちなキッチン。毎日の料理や片付けがしやすく、かつ生活感が出すぎないスッキリした空間に保ちたい…!と悩む方は多いのでは?

そこでUXD KURASHI LAB.では、整理収納コンサルタントとして活躍する須藤昌子さんのご自宅にお邪魔し、その整理術やコツを教えていただくオンライン見学ツアーを開催。画面越しに『お宅訪問』させていただいた参加者からは様々な質問があがり、須藤さんにはひとつひとつ丁寧にお答えいただきました。

よく使うものは腰高~目線の高さに置くと出し入れしやすい!

MC・Aya(以下、Aya):須藤先生、本日はお邪魔致します!まずは、キッチンの大まかな配置から教えていただいてもよろしいですか?

須藤:我が家はカウンターキッチンなのですが、カウンターに入って手前にシンク、奥にIHコンロがあり、その下に引き出しタイプの棚が付いています。反対側は食器棚、コンロのさらに奥は食品庫兼家事室になっています。

白のケースで統一し、美しく整理されたパントリー

Aya:食品庫というと、食料品が溢れているイメージがありますが、ここはすべてのものが白のケースで整理されていて、スッキリした印象ですね!しかも、すべてにラベルが貼ってありますね。

須藤:例えば私が体調を崩して入院したとしても、どこに何があるのかがひと目でわかるようにしてあります。家族が自分で必要なものを探して見つけられれば、私自身が楽になりますしね。

また、よく使うものは腰高~目線の高さに置くと、取り出しやすいし片付けやすいですよ。

必要最小限のものを、動線を意識して配置

Aya:今日のオンラインツアーに参加してくださっているラボメンバーの中には、キッチンツールの収納に悩んでいる方が多いようなのですが、そのポイントをご紹介いただけますか?

須藤:ツールは、シンク下の引き戸に用途ごとに仕切って収納しています。コンロに近い収納にはお玉やフライ返しを、作業台に近い収納にはスクイーザーやおろし器を置き、料理をする時の動線が短くて済むようにしています。

お鍋類は、無印良品の仕切りスタンドや仕切れるケースで​立てて収納しています。

お玉や菜箸も必要最小限だけ入れた引き出し

Aya:ツールもお鍋も、必要最小限の数が入っている印象ですね。

須藤:お玉でもお鍋でも、同じ種類のツールをたくさん持つと、棚がパンパンになって取り出しにくく、イライラしてしまいますよね。毎日使うものって限られているので、『ものをたくさん持たない』ということが、整理しやすいキッチンを作るポイントです。

片付けは“選択”。自分が面倒に思うことを極力減らそう!

パネリスト・MARU(以下、MARU):うちはキッチンが狭くて、先生のお宅のような大きい収納がありません。キッチンツールは全部一緒にケースに立てて保管しているのですが、吊るした方が取り出しやすいですよね。でも、吊るす収納は汚れないかが気になって…。どちらがいいんでしょうか?

須藤:片付けって“選択”することなので、『自分が何を面倒と感じるか』を考えてみてください。取り出す時に手間取るのが嫌なら、吊るして収納するのがいいと思います。吊るしている間の汚れが気になって、洗う手間が増えるのが嫌なら、一か所にまとめて汚れないように保管した方がいいですね。自分が楽な方を“選択”することで、毎日の家事がもっと楽しくなりますよ!

Aya:調味料の収納はどのようにしていますか?

須藤:お砂糖やお塩って、袋で買って小さい容器に詰め替えて使う方が多いと思いますが、そうすると、使用中の容器と、中身が残った袋の2つを収納する場所が必要になってしまいます。1袋が全部入る大きめの容器に移し替えることで、収納場所はひとつで済むし、残量もすぐわかるので、買い忘れることもないんです。

砂糖や塩を詰め替える場合は、1袋全部入る大きさの容器が◎

Aya:引き出しの中がすべて同じデザインの容器で揃っていることで、とてもスッキリ見えますね!容器を揃える場合、どこかおすすめのブランドやお店はありますか?

須藤:今はニトリやイオンなどの大手でも、同じような容器が買えますが、私は「TAKEYA」の「フレッシュロック」を使っています。パッキンが付いているので密閉性もあって、おすすめです!

Aya:続いて、食器の収納を見せてもらってもよろしいですか?

須藤:普段よく使うお皿は、コンロの下の引き出しに立てて収納しています。立てることで、どのお皿も取り出しやすいですし、コンロやシンクの近くに置くことで、盛り付けする時も洗ってしまう時も便利です。

立てて収納すると取り出しやすく、結局いつも同じお皿…ということもなし!

MARU:うちは食器棚にお皿を入れているのですが、その場合も立てて収納した方がいいですか?

須藤:目線の高さに置く場合は、立ててしまうと地震の時危険なので、平置きがいいかもしれませんね。我が家も、お椀や小皿などは反対側の食器棚に重ねて収納しています。重ねる枚数は3枚までにすると、一番下のお皿も取り出しやすくなりますよ。

MARU:棚に奥行きがあると、奥に入れたものが取り出しにくくて困るのですが、何かよい解決法はありますか?

上下に仕切って高さを出すと、奥のものも取り出しやすい!

須藤:奥にコの字型のラックを置いて空間を上下に仕切ると、高い部分は出し入れしやすくなります。ただ、奥の部分はおっしゃる通り出し入れしづらいので、あえて使わないという手もアリですね。

余計な掃除や置き場所を増やさないため、水切り籠、スポンジスタンドは置かない!

Aya:先生のお宅では、洗い物をした後の水切りはどうしていますか?見たところ、水切り籠が見当たらないのですが…。

須藤:水切り籠は場所を取るし、常にキレイな状態を保てる自信がないので置いてません(笑)。洗った食器は水切りマットに置いて、すぐに拭いて片付けるようにしています。

Aya:例えば水筒とか、中まで乾きにくいものはどうしていますか?

乾きにくい水筒は、乾燥材入りのボトルスタンドに

須藤:ボトルをひっくり返して立てて置ける便利グッズがあるんです。棒の部分に乾燥剤が入っているので、よく乾きますよ。

Aya:シンクには、スポンジ類も見当たらないのですが、どこに収納しているのでしょうか?

須藤:実は、見えないところ(シンクの作業板の影)にあります。100均でも売っている布状のスポンジ(スポンジクロス)を使っているのですが、コップを包んでしっかり洗えるし、水切れもいいので気に入っています。

水切り籠と同じく、スポンジラックもヌメヌメするのが嫌なので使いません(笑)。このスポンジクロスは、マグネット付きのピンチでシンクの角にくっつけています。

食器洗いにはスポンジではなく、クロス1枚だけ

Aya:ヌメヌメ繋がりで、視聴者の方から「生ごみを入れる三角コーナーはどうしていますか?」と質問をいただいたのですが、いかがでしょうか?

須藤:これもまた100均なのですが、深さのあるケースにビニール袋を広げて、生ごみ入れにしています。このケースは布巾などを漂白する時にも使えるんですけど、ひとつでいろんな用途に使えると、持つものの量を減らせますね。

MARU:スポンジは、大きいお鍋とかを洗う場合も同じものを使っているんですか?

須藤:全部これ1個で洗っています。コップ用、お鍋用とか種類を持つと、その分だけ置き場所が必要になってしまいますよね。

例えばラップも、サイズが大、中、小あると、つい全種類揃えたくなりますが、うちで使っているのは『中』だけ。それより大きいお皿には2枚掛ければいいだけなので、今あるものをいかに工夫して使うか、も大事なポイントですね。

子どもでも手が届く位置にものを置いたら、自発的にお手伝いするように

Aya:視聴者の方から「収納について、家族の要望を取り入れた部分はありますか?」という質問が来ていますが、いかがですか?

視聴者からの質問に答える須藤先生

須藤:うちの主人は寡黙で何も言わないのですが(笑)、娘は今小学6年生で、お手伝いもできる年齢。よく使うものを彼女でも取り出しやすい位置に置いておいたら、自発的に手伝ってくれるようになりました。

Aya:なるほど~。冒頭でもお話があったように、家族が家事に参加しやすい状態にすることで、自身も楽になるということですね!

他の方からは「冷蔵庫・冷凍庫の収納が見たい」というリクエストが来ていますが、見せていただいくことはできますか?

全面をケースで仕切らず、フリースペースも残しておくと整理しやすい

須藤:冷蔵庫内は、すべてを仕切りケースに入れて整理する方もいますが、食品の形ってバラバラなので、逆にやりづらいかもしれません。ケースがない、フリーな部分も残しておくと、どんなものでも入れやすくなりますよ。

Aya:ずっと見学していたいくらい収納術が詰まったキッチンですが、そろそろお時間となりました。先生から最後に、ラボメンバーの皆さんへ、アドバイスをお願いします!

視聴者からはたくさんの質問が飛び交った

須藤: キッチンは毎日使う場所ですので、ものが少ない方が料理も片付けも効率よく楽に動けます。「たくさん持つ」ではなく、「どう工夫してものを少なくするか」を考えてみると、毎日の家事が楽しくなると思います!

MARU:キッチンツールの収納や冷蔵庫の整理の仕方など、私の生活でも取り入れられそうな方法がたくさんあって、快適なキッチンを作ってみたいという気持ちになりました。ありがとうございました!

整理収納に迷うと、すべてをHOW TO本の通りにしてしまいがちですが、部屋の広さやライフスタイル、「何を面倒と思うか」によっても、ベストな収納方法は変わるということがわかりました。まずは、普段何にストレスを感じているか、どんな動線で料理をしているか、を考えてみてはいかがでしょうか?

須藤昌子さん

「毎日、そして未来を楽する片付け」を提案する、整理収納コンサルタント。Amebaブログ「整理整頓・ミニマルライフ」ジャンルで1位を何度も獲得し、分かりやすく、やる気になる整理術に定評がある。個人宅の整理収納サポート・整理収納おうちスタイリングレッスン・企業向けコラム執筆や雑誌監修・テレビ出演など多方面で活躍。近著に『死んでも床にモノを置かない。』(すばる舎)、『床にモノを置かないだけで一生散からない家になる』(宝島社)がある。

手元や高い所などを視聴者にわかりやすく実況中継するために、株式会社デベロップジャパンのオンライン接客サービス「Air-DAM(エアーダム) https://www.djuxd.com/solution/air-dam.html」を使用しました。

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