モノが少なくても豊か。印象アップの収納術(後編)

賢く家事をこなそう

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元CAの整理収納アドバイザー・要めぐみさんに、モノが少なくても暮らしが豊かに見える収納術を教わりました。

大手航空会社で数年前まで、国際線のキャビンアテンダントとして勤務されていた要さん。お部屋のお片付けは、機内の整理整頓された収納にヒントを得ているといいます。

今回は後編の「家族の部屋収納編」です。

前編はこちら⇒ xxxxxxxxxx

洋服収納の極意は“執着を手放す”こと

全編では家族の共有スペースである、リビング・ダイニング・キッチンまわりの収納術について教えて頂きました。後編ではクローゼットなどの収納方法について教えて頂きます。どんな驚きのコツがでてくるのでしょうか?

家族の部屋の収納の工夫について、要さんが分かりやすく説明してくださいます

:引き出しの中などは小分けにして、グルーピング収納をオススメします。書くもの(ペン、修正液)、切るもの(ハサミ、カッター)などで分けることで、モノも戻しやすいですし、見た目もスッキリします。クローゼット収納のコツはハンガーの数を決めること。私は1年間で40本のハンガーと決めていて、服が増えてもハンガーは増やしません。つまり取捨選択して、枚数が増えたら処分するか売るなどしています。衣類収納のコツは、服を畳んだ時にできる“輪っか”の部分を上にすることでスッキリ収納できます。

YUUKI:服の収納が気になります。一枚買ったら一枚処分するように心がけているものの、まだ使えると思って、なかなか捨てられないんですよね。クローゼットもあまり大きくないですし、収納ボックスを買ってしまうのもモノが増えてしまう気がしてできていません。

:おそらく服への執着が、皆さんおありだと思うんです。輝いていた時に着ていた服だったりとか、何か理由があるはずで、私も長いこと服が手放せずにいました。数万円した服などはやはり高額だったという理由で捨てられなかったのですが、その“癖”に気づけたんです。今ではプチプラの服しか買わない、というようにルールとして決めています。

帰宅後に、ラックの上や、ソファの上に、衣類がいっぱい置かれてしまっていてその光景にストレスを感じられている場合などは、ぜひえいやっと衣類を手放してみてください。そうすると、部屋ってこんなに広かったんだとか、少ない服のほうが案外コーディネートがラクで、朝の出勤前の時短につながるんだなと体感されると思います。

ぜひお伝えしたいTIPSがあります。「私服の制服化」と呼んでいて、月〜金と曜日ごとに着る服を決めてしまうんです。どうしても似たような服になってはしまいますが、それもヨシとした上でコーディネートしていくと、毎日がとっても楽になります。

YUUKI:使っていない服があるので、処分しようと思います。ありがとうございます。

――それでは実際に、家族の部屋を見させていただきましょう。

息子さんの机の引き出しも、小分けになっているから片付けもラクチン

:ここは次男(10歳)の部屋ですが、4.5畳しかありません。片付けの英才教育をしたらこのようになりました(笑)「ニトリ」の収納付きベッドを使っていますが、引き出し全部が次男の1年分の(アウター以外の)衣類です。衣類も少ないので、洋服選びも本人が簡単にできるようになりました。高さが変えられる不織布のケースを収納に使うことで、仕切りを作って衣類を小分けしていけます。

――お子さんたちの衣類の数も決めているのでしょうか?

:以前はそうしていたのですが、今はこの収納の枠組みのなかに入る分だけはOKとしています。

ブックスタンドは下の部分に”立ち上がり”がないものを愛用

:教科書などは「セリア」のブックスタンドに立てているのですが、仕切りが多くあることで、子どももストレスなく教科書を戻せたりしています。そしてこのブックスタンド、ケースの下の部分に立ち上がりがないのが分かりますか? ここがないだけで、子どもはとってもモノを戻しやすいのでオススメです。

クローゼットとして利用している押入れには、「ニトリ」のワイシャツラックを入れていて、アウターのラックとして活用しています。押入れは、“奥”と“手前”を使い分けます。使用頻度が低いセロファンとか文房具類、お気に入りの書籍類は押し入れの奥に、アウター類は押入れの手前に収納しています。長男からのお下がりの服や親戚からもらった衣類は、「無印良品」のソフトボックス2つに入るだけ、を収納しています。

習い事でサッカーをしているのですが、100円ショップのボックスを買ってきて、「サッカーのウェアの上」「サッカーのウェアの下」などのラベリングをシールで貼ってあげています。ウェアはくるくる巻いて、次男自らがタテ収納していますね。

収納ボックスは、入れるものを決めてから買いに行くべき?

たら:入れるものを決めてから、収納ボックスを探してきて買うのでしょうか?

:とっても良いご質問だと思います。“ここに、これを入れたい”、を予め決めてから収納ボックスをぜひ買ってください。入れたいモノの形状と、モノの量を考えてから、それに合った高さや幅の収納ボックスを買って頂きたいんです。

たら:参考になります。収納ボックスって、買って良いんだ、という気づきがもらえました(笑)

:中学1年生の長男の部屋は、ちょっと狭くて変形の4.5畳です。ブックシェルフのコツなのですが、書籍の表紙ってどれもカラフルだと思うんですね。そこでクローゼットの中に置ける、薄型の本棚を楽天で探しまして、クローゼットの中にそのまま本棚をしまっちゃうんです。そうすることでお部屋もだいぶスッキリしますよ。

――クローゼットの奥に吊り下がっているものはなんですか?

:100円ショップで買った突っ張り棒を、クローゼットの壁と本棚の間に設置しています。そこにS字型フックを取り付けて、帽子やヘッドフォン、ボディバッグ類を吊り下げて収納しています。隙間収納ですね。

壁には「無印良品」の壁につけられる家具シリーズのフックを使っています。デッドスペースを生かして、大きめのザックを吊り下げておくなども可能です。

まいちる:うちも主人が娘の衣類を着させる時に、洋服を取り出すのですが、着なかった衣類を輪っか収納やタテ収納などせずに、そのまま上からかぶせてしまってからしまうんです。家族に収納をやってもらうコツってありますか?

:実はうちも、主人や息子たちが全く整理ができない家族でした。脱ぎながら階段を登るとか、部屋中にモノが散らかっているほうが快適!などと思っていたくらいでした。息子は4年位かかりましたが、例えばモノの住所を作って「その住所にモノを戻してね」と具体的な方法で教え続けました。具体的に伝えることで、徐々にモノをその場所に戻すようになっていったんです。夫も散らかっている部屋で暮らすことに慣れていたのですが、段々と自分が居るスペースが“汚い”ということに気づき始めて、ちょっとずつ自分で片付けるようになりました。

家族に“片付けて欲しい”と伝えていくよりも、先にご自身で玄関、リビング、寝室などを片付けていって、部屋が片付いた状態を増やしていくということをされると良いと思います。そこから始めると、家族が“片付いていると気持ちがいいんだな”と分かってくれるようになってくれると思います。つまり「キレイを伝染させていく」という考え方で取り組まれてみてはいかがでしょうか。

まいちる:モノに住所を作るときは、やはりラベルを活用したほうが良いですか?

:そうですね、はじめは大きめの字で、ラベルを貼っていました。そうすることで、ラベルに書いてないものを、そこに入れようとするときのザワザワ感が家族の気持ちの中ででてくるようなんですね。最初はオシャレではないかもしれませんが、ラベリングをされるとだんだん家族もそれに慣れてくるので良いのではないかなと思います。

まいちる:確かに、ちょっとオシャレに英語で書かれたシールを貼っていたら、家族が何のことだか分からなかったみたいでうまく行きませんでした。今後はラベルの表示内容も気をつけてみたいと思います。

たら:ハンガー収納を今見直ししようと思っているんです。要さんの画像を見ていると、ハンガーは統一したものを用意されているように思えたのですが、上着用のハンガーとか、スラックス用とかあると思うのですが、どのように統一されているのでしょうか。

:では実際を見て頂きたいと思います。「ニトリ」などでも扱っていると思うのですが、私はこの細めの「MAWAハンガー」を使っています。滑り止めが付いていて、ニットをかけても肩がでません。ハンガーを揃えると、高さが揃うので、収納力がアップします。なので初期投資にはなりますけれど、ぜひ統一したハンガーを揃えて頂くと、見た目もスッキリしますし、収納力も上がるのでオススメです。

ジャケット類は重さがあるので、少し太い「IKEA」のハンガーを使っています。

たら:ありがとうございます。追加の質問です。1年にハンガーの数を決めているとのことでしたが、ジャケット類も同じようにされているのでしょうか?

:はい、ジャケットも同じように数を決めています。私の場合は今は4本だけですね。

リスナー:クローゼットの上段、ハンガーの下のデッドスペースの収納について教えて下さい。

洋服の”輪っか”はこのように丸みのある部分を上にもってくること。こうすることで衣類が整った状態で収納された印象になる。

:クローゼットの上段に置いてあるのが、「IKEA」の「スクッブ」という商品なのですが、この収納ボックスがとても軽くて丈夫でお気に入りなんです。モノを入れないときは畳めておけます。どうしても手放せないバッグなどをごそっと入れてしまったり、布団の収納や、子どもの作品なども入れています。

下の収納は、「無印良品」のクローゼット用の引き出しを使っています。浅い、深い、で入れるものを分けていて、ある程度シワになっても大丈夫なアイテムを入れています。またハンガーにかけておいたほうが服を忘れないという意味では、そのようなお洋服はハンガーにかけておいて、引き出しの中は部屋着や靴下、下着類だけにして頂いても良いかもしれません。

イベント終了ギリギリ時間までQ&Aが飛び交います!

なるあや:うちの子どもがモノに対する執着がすごくて、モノが捨てられず、収納が追いついていない状況です。収納方法、収納ボックスの選び方など決めかねていて、どうしたらよいのでしょうか。

:子どもって執着がすごいですよね。お子さんに取捨選択の癖をつけてあげられるのって、お父さん、お母さんだけなんですよね。「これ捨てるよ」「これ使っていないよね」、というのはNGなんです。今持っているもので好きなものってどっちかな?など、好きなものの順番を聞いてあげるのがとても大切です。「これ捨てるよ」と親が言った瞬間に、お子さんはそのモノに対して執着がより一層強くなります。ちゃんと手放すことができた後は、小さな喜びを、例えば何かの付録のおもちゃでも良いのですが、それを与えてあげることが大切です。手放すことで、何か良いこともあるみたいだという印象を与えてあげる。お子さんの思考の癖を少しずつ直していってあげるというのは、親しかしてさしあげられないと思います。

 私は小学校の家庭科の時間でも、お片付けについての授業に入らせて頂く事があるのですが、たかだか小さい道具箱ひとつでも片付けられないお子さんがクラスで数名いらっしゃるんです。何が不必要なのか、何を捨てて良いのかがわからない。聞いてみると、そのお子さんが“モノと向き合ったことがない”ということが分かりました。小さい頃から「取捨選択する」という癖を、親からの言葉がけてお子さんに備え付けて上げて欲しいんですよね。「これとこれだったらどっちが好き?」「お洋服はどっちを着ていく?」と聞いてあげる。主導権をあなたに委ねている、あなたを尊重しているんだよ、という言葉がけをお子さんにしていくことで、徐々に執着というものが薄れていくんですね。時間はかかりますが、ぜひやってみてください。

――育児とお片付けについては本当に密接に関わっているんですね。

リスナー:電化製品はどのように選ばれていますか?

:私は必ず「白」を買うようにしています。白だとインテリアにも馴染んで、部屋も広く見えます。また家電も収納ボックスもですが、必ず四角いものを選ぶようにして、丸いものは選ばないようにしています。色んなところに収まりが良いのでしっくり来ます。

:ダイエットのように“いつまでに痩せたい”といったような具体的な目標があると良いように、お片付けも具体的な目標がないとなかなかうまくいきません。どんな暮らしがしたいのか、具体的に思い描くことをオススメします。私の場合は、「仕事から帰ってきて30分以内で夕飯が作れるキッチンにしたい」という具体的な目標を作っていました。

“捨てよう”よりも、“自分の好きなものを残す”という気持ち。使えるか使えないかで選ぶのではなく、自分が好きかどうかでモノを残す基準を決めていって欲しいですね。生活するなかで“ちょっと不便”“イラッとしてしまうこと”これに皆さんあまり気づかれていないと思うのですが、プチイラを拾って行くことで、答えに一歩近づくはずです。モノを持つ数を決めると、収納や片付けがとっても簡単になります。我が家の家族のインナー類は全て4枚と決めているんですが、持つ数を決めると片付けが楽になりますよ。そして一箇所ずつで良いので、片付いた箇所を持つ喜びを積み重ねていってみてください。成功体験の喜びを味わうことがお片付けの長続きの秘訣です。

最後になりますが、収納やお片付けができるようになると、家族関係や人間関係、お金まわりについても改善されていきます。片付けは良いことしかないと思っています。ラボメンバーの皆さんも、ぜひお片付けを楽しんで頂けたらと思います。

要さん、とっても参考になる収納術のお話しを、どうもありがとうございました。

要めぐみ

整理収納アドバイザー。日本航空で2018年3月まで18年にわたって国内線・国際線のキャビンアテンダントとして勤務。退職後すぐに整理収納アドバイザーとして活動を開始。

「世の中の忙しい女性を幸せにする整理収納」をモットーに、使いやすさ・暮らしやすさといった機能性と、ぱっと見て嬉しくなる整った美しさを兼ね備えたお片づけを提案している。現場経験豊富で延回数は400回を超えリピート率も非常に高い。

収納を公開する自宅セミナーも人気で募集前に満席になることも。メディア、雑誌等掲載記事多数。好きな言葉は「Less is more(少ないほど気持ちは豊かになる)」

♦︎ハウスキーピング協会♦︎
整理収納アドバイザー2級認定講師
整理収納アドバイザー 1級
住宅収納スペシャリスト
ブランディア アンバサダー
クリンネスト2級

◆ 一般社団法人 日本ライフオーガナイザー協会
ライフオーガナイザー 2級

https://www.aileron.work/
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