ディスプレイデザイナーに学ぶ、空間を素敵に彩るアイデア(後編)

暮らしに変化をもたらすイエづくり

この記事をシェア

ディスプレイデザイナー・インテリアスタイリストのみつまともこさんに、空間を素敵に彩るアイデアを教えて頂きました。

後編は、みつまさんのキッチン拝見からライブツアーが始まります。

アイランドキッチンの前面に、目隠し用に枝ものを活ける

みつま:うちのキッチンはアイランド型なんですね。リビング側から見ると、シンクが丸見えになってしまうので、大ぶりの花や枝ものをその前に置くことが多いです。枝ものだと日持ちするので良く買うのですが、今日はミモザやコデマリ、桃を活けています。

――美しいだけでなく、実用性も兼ねているんですね。

みつま:食器棚がないので、食器類は全て引き出しに入れています。

パネラー全員:わぁいいなぁ…

みつま:ガラスだったり、大ぶりのものについては、キッチンの棚に置いています。飾りながら収納ができるように、この棚を作りました。木のもの、ガラス類、などで分類して、見せる収納になっています。

みつま:お菓子や麦茶、ティーバッグなどは、このような大ぶりのガラスの瓶に入れたりしています。ガラスなので中も見えつつ、なんとなくまとまる、のが気に入っています。

――キッチンのタイルにもこだわりがあるのでしょうか?

みつま:こちらは「Subway Ceramics」のタイルを貼っています。キッチンには一角だけでもアクセントとしてこちらのタイルを使いたくて貼りました。

――冷蔵庫の色もまったく邪魔になりませんね。

みつま:本当は白にしたかったんですけれど、この色しかなくてこちらに落ち着きました(笑)

高さのあるストレートなガラスの容器を効果的に使う

YUUKI:テレビ番組のスタジオみたいですっごく素敵です。

みつま:ありがとうございます。あとは季節の果物を飾っておくのもいいですね。これは友人から頂いた文旦なのですが、香りも楽しみつつ、食べるまで飾って目で楽しむというのもいいかなと思います。やや高さのあるストレートなガラスの器や花瓶に、例えばみかんなどを入れることで、側面が見えて、飾りみたいになります。私はリンゴなども良く入れます。

れいこ:キッチンでディスプレイされているものは、普段は使っていないのでしょうか。

みつま:普段から使っていますね。例えばこの棚に置いてあるガラス類は、普段からよく使っていて、使用する前にさっと水で洗ってから使っています。奥に置いてあるものはどうしても取りづらいので、手前にあるものを良く使ってしまいますが、それでも全体的に使用頻度は高いですね。

――普段使う食器でも、色や素材で揃えて置いておけば、オシャレにディスプレイできてしまうということなんですね。

れいこ:オープンなディスプレイは本当にオシャレで憧れます。ちなみに地震対策はされていますか?

みつま:そうですよね、以前大きな地震があったときも、物が落ちていくつか欠けてしまいました。ただ、普段は地震対策は殆どしていないですね……地震が起きたら急いで床に物を置いたりしていました。

――それでは次に、洗面所と浴室を拝見してもよいでしょうか。

見せるタオル収納には、アンティーク小物を一緒にディスプレイ

パネラー全員:うわぁぁ、素敵……ガラス張りいいですね。。

みつま:お風呂場が奥にあります。ポイントはあまりないのですが、とにかく清潔感を保つようにしています。そしてタオルはオープン収納していて、取り出しやすいようにしています。

みつま:本当なら白で統一したほうが美しいのかもしれませんが、好きなタオルがあるので、それをただオープンに置いています。そこに、全く関係のない、例えばアンティークの糸巻きを置いたり、可愛いパッケージのボトルや、ラベルを取り外したスプレー類などを置いたりしています。

――それは糸巻きなんですね!全く関係ないものを置いていてもしっくりきますね。

飾るものにテーマや意味を持たせるとまとまりやすくなる

まみりえ:小物を飾るときに、グループ分けをされているとのことだったのですが、これとこれは合うな、これは合わないなという感覚といいますか、基準はどのようにして決めているのでしょうか。

みつま:ご自身の感覚で全く問題ないと思うのですが、飾るものの集合体にテーマや意味を持たせると、まとまりやすいかなと思います。

先程の飾り棚の例ですが、私が好きな作家さんの本を置いていまして、その作家さんは短い鉛筆を使った作品を作っているんです。そこで、その作家さんの本の隣には短い鉛筆を飾ってみたり、旅行先で拾った石や木の実など、ちょっとした思い出があるものを置くことで、全体のテーマがまとまった印象として見えてくるんですね。

kurumi:へえええ、なるほど! 石なのにオシャレに見えるから不思議です。

みつま:あとはディスプレイの法則として良く使うのが、「三角形でまとめる」ことですね。高低差を付ける感じです。ディスプレイする時にアイテムの高さが全て同じなるようにするのではなくて、高いものと低いものをセレクトする。そのまとまりが正面から見て、三角形になっていると心地よく見えます。

まいちる:すごい勉強になりました。ありがとうございます!

みつま:ありがとうございます。次に娘の部屋をご紹介しますね。とても狭いのですが……

子供部屋はガラス容器やBOXを使ってオシャレに収納

パネラー全員:かわいい!!

みつま:学校のものとかって、ごちゃごちゃしがちなので、ペンなどはガラスの容器に入れたり、小物類もお揃いのガラスのジャーに入れたり、まとめやすいようにしてあげています。テキストなどの書類は、可愛いトートバックなどにまとめて収納しておけば、そのままリビングに持っていって勉強できるので便利ですね。

なるあや:トミカとか、小さいときに使っていたものなど、どこに収納していいのか迷っています。

みつま:娘が赤ちゃんの頃に使っていた、キノコの起き上がり小法師はそのまま机の上にディスプレイしているんですが、レゴなどはカラフルなボックスに入れています。

まみりえ:子供部屋の掃除は娘さんがされるのでしょうか。うちも先生の娘さんと同じ年の子どもがいて、全然掃除をしてくれないので……

みつま:うちも掃除してくれないですね(笑)ただ、長期の休みのときなどに、要らないものをまとめて出すように言ってます。

――子供部屋の奥には寝室があるのでしょうか?

みつま:そうですね、その脇にワークスペースを作っています。うちは新築で、かつコーポラティブハウスです。間取りの設計や、壁や床材とかも自分たちの好みで作れました。

kurumi:洗面所の天井の木も素敵ですよね

みつま:ありがとうございます。そこに気づいて頂けて嬉しいです!かなりこだわっていて、取り付けも大変でした(笑)木の色も一色にするか、色々な色を混ぜるかで悩みましたが、複数の色に木の板を染色することで落ち着きました。

最後のQ&Aタイムもギリギリまで質問が飛び交います

まいちる:先生のお宅の壁が凄く素敵でスッキリしているように見えました。自分でディスプレイしようとすると、どうしても壁を埋め尽くしたくなってしまうのですが、壁の使い方で心がけていることはありますか?

みつま:もっと壁を使いたいなと思うのですが、実は家の物件自体が窓が多くて壁が少ないんですね。そうすると無地の壁の面積が少ない上、そこに何かを飾ってしまうと全体的にうるさくなってしまうので、飾るのを控えています。全体のバランスを見て調整されると良いと思います。お住まいのお部屋によっては、絵や鏡を飾ることで効果的に良い印象になると思いますので、ぜひ壁のディスプレイは取り入れられると良いかなと思います。

まいちる:ディスプレイのお仕事をされていると、季節ごとに色々なアイテムをお持ちなのだと思います。これらの収納部屋は別にあるのでしょうか?

みつま:はい、お見せできないエリアがありまして(笑)そこに収納しております。ただ見えないからといっても、やはり風通しは良くしておかないといけないかなと思うので、全く使わないものは置かないように心がけています。

Kei:棚やカウンターの上をキレイにして、何かを飾ろうとしていても、いつしかダイレクトメールや雑誌類で溢れかえっていたりしてしまいます。日常的に何かを置いてしまう癖を直したいのですが、そのような物を置ける避難場所のようなものは作っているのでしょうか。

みつま:そうですよね、うちもテーブルの上に置き始めると際限なく置いてしまうので、例えば大ぶりのガラスの容器などに一旦入れるようにしています。そうすると外から見えるので、だんだん気になってくるんですよね。素敵なカゴなどに入れてしまうと、外から見えなくなるので気にならなくなってしまいますので、なるべく透明のものに入れて3日ごとなど、定期的に捨てるようにしています。ガラスの収納は結構使えるなと思っています。

ミッフィー:ディスプレイの場所って、ご家族がいじってしまったりすることってありませんか?

みつま:家族はディスプレイに触れることはあまりないのですが、家族の物をどうしようかというのは常にテーマとしてありますね。うちは夫が楽器が好きで、もうちょっと飾って欲しいと言われるんですが(笑)、追いやってしまってますね。娘も、飾ってもOKなものとそうでないものが分かれるようになってきたりしてて、配慮するようになってきました。

YUUKI:物を飾る位置、例えば天井に近い方がいいのか、床に飾るのがいいのか、もしコツがあれば教えて下さい。

みつま:そうですね、床に置く場合はなにかの上に置かれる方が良いと思います。メリハリもつくし、目につくと思います。例えば本棚の場合は、一番上の段には本を全く置かずにそこにディスプレイをするというのも効果的です。目に付く場所にディスプレイをすると良いので、背の高い棚でしたら、目につく位置に物を置くとか、目線が行く場所に飾るというのが良いと思います。例えば廊下とかがあれば、丸椅子を置いてその上に飾るというのでも良いと思います。

今日はどうもありがとうございました。私はまめに掃除をするタイプではないのですが、空間を心地よく保つために心がけるということ、それだけで家族の会話が生まれたりとか、お客様が喜んでくれたりとか、自分も心地よいということだと思います。そのなかでディスプレイすることを積極的に取り入れていただけたら嬉しいです。

――今日は本当にどうもありがとうございました!

みつまともこ

ディスプレイデザイナー・スタイリスト。多摩美術大学 デザイン科卒業。

 (株)サザビー(現:サザビーリーグ)にてウィンドーディスプレイ・スタイリングを担当し、退社後フリーランスのディスプレイデザイナーとして活動。

 衣食住に関わるさまざまなジャンルのウィンドーディスプレイ・展示会の装飾などを手がける。また、書籍・雑誌・webではスタイリストとして活動。

撮影のスタイリングやデコレーションアイデアの紹介の機会も多く、2020年7月には著書「暮らしの図鑑 ガラス」(翔泳社)を刊行し、好評を得ている。

www.mitsumatomoko.com

Instagram:mitsumatomoko

手元や高い所などを視聴者にわかりやすく実況中継するために、株式会社デベロップジャパンのオンライン接客サービス「Air-DAM(エアーダム) https://www.djuxd.com/solution/air-dam.html」を使用しました。

暮らしに変化をもたらすイエづくり

このテーマの公開中のコンテンツ

その他の募集中のイベント