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災害時こそ温かい食事を。ポリ袋でできる「お湯ポチャレシピ」って?

きいてみた

2023.01.16

災害時こそ温かい食事を。ポリ袋でできる「お湯ポチャレシピ」って?

いざという時の食事について、考えたことはありますか?
非常食や飲料水を確保している方も多いのではないでしょうか。

健康維持のためには栄養をしっかり摂ることが大切ですが、保存食だけではバランスも偏りがち。味にも飽きてきて、精神的な楽しみも減ってしまいます。

でも実は、電気・ガス・水道の利用が制限されていても、普段から買い置きしているもの、家にあるもので調理できる方法があります。

それが、今回ご紹介する「お湯ポチャレシピ」。レシピを発案した防災食のスペシャリスト・今泉マユ子さんをお招きし、方法を教えていただきました。

まずは、基本を教わりましょう!

「お湯ポチャレシピ」とは

「お湯ポチャレシピ」は、今泉さんが名付けたもの。
「高密度ポリエチレン製ポリ袋」を使って湯せん調理するレシピで、「パッククッキング」「ポリクック」「ポリ袋調理」などと言われることもあります。

必要最小限の道具で調理ができ、湯せんに使ったお湯は繰り返し使えるため、貴重な水の節約になります。また、ひとつの鍋で同時に複数の料理を調理することができるので、洗い物を減らせます。

高密度ポリエチレン製ポリ袋は、半透明なことが特徴。「湯せんできます」などの表示がある場合が多いので、お家にあるかチェックしてみてください。

「お湯ポチャレシピ」の基本

①根元からねじって巻き上げ、上の方で結ぶ。
…ねじるのは空気を入れないようするため。上の方で結んでから加熱ムラを防ぐため中身を平らにする。

②湯煎する際は、鍋の底にお皿を敷く。
…ポリ袋が鍋に直接触れると溶けて穴があいてしまうことがあります。下に敷くのは、ザルやアルミホイルでくるんだ紙皿でもOK。

※使い終わったポリ袋はなるべく最後はゴミ袋として活用してください。

お湯ポチャレシピの詳しいやり方は?

ツナ塩昆布パスタ

材料

  • パスタ…100g
  • 水…200mL
  • ツナ缶(油漬け・食塩あり)…1缶(70g)
  • 塩昆布…大さじ1(6g)
  • ミニトマト…3個
  • 青じそ…3枚
  • 高密度ポリエチレン製ポリ袋…1枚

作り方

1.高密度ポリエチレン製ポリ袋の中に、パスタを半分に折って入れる。

2.水を200mLくらい入れる。

3.袋の中の空気をなるべく抜いて、根元からねじって巻き上げ、上の方で結ぶ。

4.鍋にお皿を1枚入れ(熱で穴があくことがあるので、鍋底につかないようにするため)、鍋の半量くらいまで水を入れる。

5.パスタの入った袋を鍋の水に入れ、ふたをして火を点ける。

6.沸騰したら弱火にして、パスタのゆで時間どおりにゆでる。家族みんなの分をゆでる場合には、1袋に全員分入れるのではなく、1人分ずつ袋を分ける。

7.ゆで上がったら、結び目をほどく。

8.ツナ(油ごと)と塩昆布を入れて、よく揉む。

9.ちぎった青じそと、ウェットティッシュでふいたミニトマトを入れて混ぜる。

10.袋ごと紙皿にセットして完成!

☆家にある食材を使って、組み合わせは自分でアレンジ自在です。

いざというときのために

意外と簡単な「お湯ポチャレシピ」。災害時に焦らないように、平時のうちにぜひチャレンジしてみてください!

「断水ごっこ」「もしもしごっこ」「停電ごっこ」をして、災害時を想定してみるのがおすすめです。

●断水ごっこ 水道が使えなかったら…想定以上に水を使っていることが分かるはず。
●もしもしごっこ 毎月1日は体験ができる!災害伝言ダイヤル171を使ってみよう。
●停電ごっこ 家の中の懐中電灯の場所の確認、外出中だったら…まずは体験してみよう!

STAFF VOICEスタッフより

高密度ポリエチレン製ポリ袋は、ネットやスーパーで簡単に購入することができます。断水した時には洗い物もできないので、調理した鍋が洗えない…となりそうですが、ポリ袋を使えば洗う必要がないのもいいですね。いざという時のために、一度やってみるのは大事だと思いました!

GUEST教えてくれた人

今泉マユ子

1969年徳島市生まれ、横浜市在住。1男1女の母。管理栄養士として大手企業社員食堂、病院、保育園に長年勤務。

食育、災害食に力を注ぎ、2014年に管理栄養士の会社を起業。レシピ開発、商品開発に携わるほか、防災食アドバイザーとして全国で講演、講座を行う。

テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、WEBサイトなど多方面で活躍中。